数学C / 平面ベクトル
平行・垂直の判定
問題
とする。 と について、 と平行なのはどちらか、 と垂直なのはどちらかを答えよ。
ヒントを見る
平行は実数倍の関係、垂直は内積 。両方の判定を実際に計算して確かめる。
解答・解説
方針
平行は「一方が他方の実数倍()」、垂直は「内積 」。、 それぞれで両方をチェックする。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 平行と垂直、判定式は別物だ。
- 平行: 一方が他方の実数倍 ⟺ (たすき掛けの差)
- 垂直: 内積 ⟺
: たすき掛け — 平行( と実数倍でも見える)。
: 内積 — 垂直。
「積の差が平行、積の和が垂直」— 似た顔の 式を取り違えないことがすべて。
① を調べる。 。 なので、。平行。
(内積 なので垂直ではない。)
② を調べる。 内積 。垂直。
まとめ:平行は「実数倍(たすきがけの差 )」、垂直は「内積 」。 は平行、 は垂直。 つの条件をはっきり区別する。
発展 — 一歩先へ。 つの判定式 — 内積 とクロス積 — は、実は 、 というペアで、 つ合わせるとなす角 の と の両方が分かる( まで出せる)。垂直は 、平行は — つの式は角度の つの成分を見ていたのだ。
複素数平面を学ぶと、この つの量は積 の実部と虚部として つにまとまる — ベクトル・傾き・複素数、 つの言語が同じ幾何を語っている。
平行は 、垂直は
別解
ベクトルを直線の傾きに翻訳すると、数IIの知識だけで判定できる。
方向 のベクトルは、傾き の直線に対応する( のとき)。
- : 傾き
- : 傾き — 同じ傾き ⟹ 平行
- : 傾き 。 との積は — 傾きの積 ⟹ 垂直
図形と方程式(数II)の「平行 傾き一致、垂直 傾きの積 」がそのまま使えた。
実はベクトルの判定式は、この傾きの規則の分母を払った形だ。傾き一致 を払えば 、積 の式を払えば 。ベクトル版の利点は、傾きが定義できない縦向き()でもそのまま使えること — 分数を捨てたぶん、例外が消えている。
ポイント
- 平行 = 実数倍、垂直 = 内積 。
- つの条件を区別する。
よくある間違い
- 平行の式(積の差)と垂直の式(積の和=内積)を取り違える
- の実数倍を見ただけで垂直の検査を省き、設問の両方の問いに答えない
- 負の成分の掛け算( 等)で符号を落とす