数学C / 平面ベクトル
内積からなす角の条件
問題
、、 のとき、 と の内積 を求めよ。
ヒントを見る
を内積で展開すると、既知の量と求めたい内積だけの式になる。方程式として解こう。
解答・解説
方針
を展開する:。与えられた値を代入して について解く。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 成分は与えられていない — 大きさの情報だけで内積を求める問題だ。使える橋は、大きさの 乗の展開公式。
左辺は 、右辺は 。方程式として解いて
「 は 乗して開くと内積が顔を出す」— この型の合言葉である。
① 展開公式に値を代入する。 、、。
② について解く。
まとめ:大きさの情報から内積を出すには、 の展開公式を使う。 を展開すると内積 が現れるので、それについて解く。数の 乗の展開と同じ形だ。
発展 — 一歩先へ。 同じ部品で も出せる: 。 — 平行四辺形の「対角線の 乗の和 辺の 乗の和の 倍」(中線定理の親戚)が成り立っている。
この問題の型(大きさ つ → 内積 → なす角や別の大きさ)は、ベクトルの計算問題の最頻出パターン。成分が「ない」ことで、かえって内積という道具の純粋な力が試される — 成分は座標の選び方に依存するが、内積・大きさ・角は図形そのものの量だからだ。
別解
つの長さ 、、 を、三角形の 辺として絵に描くと、この問題の正体が見える。
と を同じ点から生やすと、 は つの先端を結ぶ辺 — つまり辺の長さ の三角形ができる。
この 辺、よく見ると
直角三角形だ(–– の有名な形)。 と のなす角は、斜辺 と辺 に挟まれた角で 。内積の定義から
展開公式と同じ答えだ。
展開公式は余弦定理のベクトル版だから、 つのルートが一致するのは当然 — だが「 つの長さが出たら三角形を描いてみる」と、角度・直角・形の情報がおまけで手に入る。図が式の検算になり、式が図の裏付けになる。
ポイント
- 。
- 大きさ → 内積は展開公式で。
よくある間違い
- を とする(展開には内積の項が要る)
- を 乗せず のまま等式に入れる
- 中間項の符号()を にして と誤る