数学C / 平面ベクトル
直線のベクトル方程式
問題
点 を通り、方向ベクトルが である直線上の点 を、媒介変数 を用いて表せ。また に対応する点の座標を求めよ。
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直線上の点は『通る点 + 方向ベクトル』で表せる。成分ごとに書き下ろせば媒介変数表示になる。
解答・解説
方針
直線のベクトル方程式は (通る点 + ×(方向))。成分で書くと 。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 直線をベクトルで表す部品は つ — 通る点と方向。
「点 から出発して、方向 に 倍だけ進む」— が全実数を動けば、点 は直線全体を掃く。
成分で書けば 。 なら — 出発点から方向ベクトル 本分だけ進んだ地点である。
① ベクトル方程式を書く。
② を代入する。
まとめ:直線は「通る 点 + 方向ベクトルの実数倍」で表せる。。 を動かすと点が直線上を動く。 で方向に 歩進んだ点 。媒介変数表示の基本だ。
発展 — 一歩先へ。 消去して出た の係数 は、この直線の法線ベクトル — 方向 と内積をとると で確かに垂直だ。「方程式の係数 法線、媒介変数の係数 方向」という対応は、 つの表現の橋として覚えておく価値がある。
に時刻の意味を持たせれば、これは等速直線運動の記述そのもの( の点は「 秒後の位置」)。空間(数C後半)でも直線はまったく同じ で書ける — 方程式による表現が次元ごとに形を変える( 次元は 本、 次元は 本)のに対し、ベクトル方程式は次元を問わない強さを持つ。
、 で
別解
この媒介変数表示が、見慣れた直線の方程式と同じものであることを、 を消去して確かめよう。
本目から 。 本目に代入して
普通の 次方程式が出てきた。通過点 を入れると ✓、 の点 も ✓ — 同じ直線だ。
つの表し方は役割が違う。方程式 は「直線上にいるかどうかの判定器」、媒介変数 は「直線上の点を生産する機械」( に値を入れるたび点が つ出る)。軌跡や交点の計算では判定器が、動く点や時刻を追う問題では生産機が便利 — つの言葉を自在に往復できることが、この単元の実力である。
ポイント
- 直線 。
- は通る点、 は方向。
よくある間違い
- 通る点と方向ベクトルの役割を混同し とする
- 成分ごとの式で に 方向の成分を足す(、 の取り違え)
- の代入で片方の成分だけ更新する