数学C / 平面ベクトル

三角形の面積(座標)

★★ 標準面積

問題

を頂点とする三角形の面積を求めよ。

ヒントを見る

辺のベクトルの成分から、三角形の面積を一発で出す式があった。まず を作るところから。

解答・解説

方針

とすると、面積 が原点なので

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 頂点の つ()が原点 — 面積公式の出番として最高の配置だ。

(。) が原点なので がそのまま使える。

「たすき掛けの差の半分」— 座標三角形の面積の最速公式である。

公式 ベクトル が作る三角形の面積

辺のベクトルを出す。 が原点なので

② 面積公式にあてはめる。

xyOBC
3点 O(0,0), B(3,1), C(1,2) の三角形の面積=5/2

まとめ:座標が分かる三角形の面積は (たすきがけの差の絶対値の半分)。 辺のベクトルの成分を入れるだけ。絶対値を忘れずに(面積は正)。

発展 — 一歩先へ。 という「たすき掛けの差」は、分解の問題(クラメルの分母)にも、平行判定( が平行)にも現れた、この単元の裏の主役だ。正体は「 本のベクトルが張る平行四辺形の符号付き面積」— 面積・平行・分解可能性が、すべてこの つの量で語れる。

頂点が格子点の多角形なら、ピックの定理(面積 内部の格子点 辺上の格子点 )という数え上げの別業もある。今回の三角形で試すと、内部 点・辺上 点で — 三たび同じ答えに合流する。

別解

公式を忘れても、方眼紙の発想で面積は出せる — 囲んで、引く。

点を全部含む最小の長方形は、 から まで — 面積

長方形から、三角形の外側にある直角三角形 を切り落とす。

  • の下側: 底辺 ・高さ で面積
  • の左側: 底辺 ・高さ で面積
  • の右上: 底辺 ・高さ で面積

公式と一致した。

実は公式 は、この「長方形から直角三角形を引く」操作を文字で一般化したものにすぎない。斜めの図形の面積を軸に平行な部品で測る — 方眼紙の知恵が公式の正体である。

ポイント

  • 面積
  • 辺のベクトル成分を入れる。

よくある間違い

  • たすき掛けの組を誤り (内積もどき)を計算する
  • を掛け忘れて平行四辺形の面積 を答える
  • が原点でないときにこの座標をそのまま使う(一般には を引いてベクトルにする)