数学C / 平面ベクトル

内積とベクトルの大きさ

★★ 標準内積

問題

のとき、 を、内積の性質を用いて求めよ。

ヒントを見る

は内積の展開( 乗の展開と同じ形)で計算できる。 つの部品( つの大きさと内積)を先にそろえよう。

解答・解説

方針

(展開公式)。 を求めて代入する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「内積の性質を用いて」— 大きさの 乗は内積で開ける、という展開公式の練習だ。

の展開とそっくり — 内積が「掛け算のように」分配できるからだ。

部品を計算する。。代入して

公式(内積の展開)

① 各量を求める。

② 展開公式に代入する。

(確認:。)

xyOaba+b
a+b=(4,6)。|a+b|²=52

まとめ: は「」のベクトル版。 の代わりに内積 が入る。 は自分自身との内積()なのがカギだ。

発展 — 一歩先へ。 展開公式を幾何で読むと余弦定理そのものだ。 を入れれば、 — 数Iの定理が、内積の分配法則の 行に圧縮されている。

垂直()のときは中間項が消えて — 三平方の定理。余弦定理も三平方も、内積の展開の特別な場合として一望できるのが、ベクトルという言語の強みである。

別解

成分が分かっているのだから、先に足してから測る直行ルートでも出せる。

行で終わり — 展開公式より速い。

では、なぜ問題はわざわざ「内積の性質を用いて」と言うのか。成分が与えられない問題( のとき は?)では、展開公式しか道がないからだ。今回はその公式を、成分ルートという「答え合わせ」付きで練習できる問題になっている。

つのルートが同じ を出すこと自体が、展開公式の正しさの数値実証。両方できる問題では両方やる — 公式への信頼と検算を同時に手に入れる、一石二鳥の使い方だ。

ポイント

よくある間違い

  • 中間項の を落として とする
  • を混同する(等しいのは垂直のときだけ)
  • を聞かれているのに まで直して答える(問いの形を確認)