数学C / 平面ベクトル

垂直条件からtを求める

★★★★ 難関垂直条件内積

問題

とする。 が垂直になるように、実数 の値を定めよ。

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垂直は内積 は和と差の積で になる。これを とおく。

解答・解説

方針

垂直 ⟺ 内積 (和と差の積)を とおく。 を成分から計算して を求める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 垂直の条件は「内積が 」。

を展開する。これは「和と差の積」の形なので、内積でも ときれいに整理される(交差項が消える)。

を成分から計算する。

を解いて を求める、と見通す。

重要

① 大きさの 乗。

② 内積 とおく。 和と差の積より

③ 解く。

xyOa+tba−tbatb
a+tb と a−tb は平行四辺形の対角線。垂直 ⟺ ひし形(|a|=|tb|)

まとめ:垂直は「内積 」。 は和と差の積で となり、交差項が消える。 から の大きさだけで決まる。

発展 — 一歩先へ。 は、 辺とする平行四辺形の対角線。この 本の対角線が垂直になるのは、平行四辺形がひし形のとき、つまり隣り合う辺の長さが等しい()ときだ。

だから条件は 乗して 、これは と同じ。内積の計算と、ひし形の幾何が一致する。

「対角線が直交 ひし形」という初等幾何の定理が、内積 の式にそのまま現れている。図で見ると、なぜ交差項が消えるのかも腑に落ちる。

()

別解

別解 — 「対角線が直交するひし形」で考える(得意な人向けの視点)。 は、 を辺にもつ平行四辺形の 本の対角線。

平行四辺形の対角線が垂直になるのは、その平行四辺形がひし形のとき。ひし形とは「隣り合う 辺の長さがすべて等しい」ことで、ここでは

乗して 。成分から だから

内積 を展開する本解と同じ 。「対角線が直交 ひし形( 辺が等しい)」と読みかえると、内積を展開せずに図形の条件だけで立式できる。交差項が消えるのも、この対称性のおかげだ。

ポイント

よくある間違い

  • で交差項が消えることに気づかず、展開でミスする。
  • から を落とす。
  • 垂直条件を、内積 でなく「成分が等しい」などと誤って立てる。