数学C / 平面ベクトル

点と直線の距離(ベクトル)

★★★ 応用面積距離

問題

原点 を通り方向ベクトルが である直線と、点 との距離を求めよ。

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点から直線への距離は、垂線の足を求めなくても『平行四辺形の面積 ÷ 底辺』という見方で出せる。成分の交差積を使う。

解答・解説

方針

が作る平行四辺形の面積 を、底辺 で割ると高さ(= 距離)になる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 垂線の足を求めなくても、点と直線の距離は出せる。

と方向ベクトル が作る平行四辺形を考える。その面積は

平行四辺形の面積 = 底辺 × 高さ。底辺を とみれば、高さがそのまま距離になる、と見通す。

重要点と直線の距離 = (面積 ÷ 底辺 = 高さ)

① 平行四辺形の面積を求める。 ベクトルが作る平行四辺形の面積は

② 底辺 で割る。

xyOP(3,1)H
原点を通る直線 y=2x と点P(3,1)の距離=√5(垂線の長さ)

まとめ:点と直線の距離は「 と方向 が作る平行四辺形の面積 ÷ 底辺 」。面積 = 底辺 × 高さ だから、高さ(= 距離)= 面積 ÷ 底辺。ベクトルの外積(成分の差)で面積が出せる。

発展 — 一歩先へ。 分子 が作る平行四辺形の面積、分母 は底辺。だから「面積 ÷ 底辺 = 高さ」で距離が出る。

同じことは、直線を方程式 に直して、点と直線の距離公式で計算しても得られる。ベクトルの見方と座標幾何の見方は、ここで一致する。

距離は ( のなす角)とも書ける。 の「 に垂直な成分」の大きさ、それがそのまま距離だ。

別解

別解 — 垂線の足を求めて距離を出す(苦手な人向けの手順ルート)。 距離の定義どおり、 から直線へ下ろした垂線の足 をまず求め、 の長さを測る。

は直線上の点なので と書ける。 に垂直、すなわち 。これは に射影する式で

よって 。距離は

面積 ÷ 底辺で出す本解と同じ 。垂線の足 を射影で求めれば、距離を直接測ることもできる。

ポイント

  • 距離 = 平行四辺形の面積 ÷ 底辺
  • 面積

よくある間違い

  • 点と直線の距離を、 から直線上の適当な点までの(垂線でない)距離と取り違える。
  • 平行四辺形の面積 を底辺 で割り忘れ、 を答える。
  • 方向ベクトル を法線ベクトルと混同し、交差積の成分を入れ替える。