数学C / 複素数平面

60°回転

★★ 標準回転

問題

複素数 (実数)を、原点のまわりに 回転した点を表す複素数を求めよ。

ヒントを見る

回転にあたる複素数(絶対値 、偏角 )を作って掛ける。

解答・解説

方針

回転は を掛ける。 にこれを掛ける。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 回転は を掛ける。

が実数(偏角 の点)なので、掛け算は単なる 倍 — 回転因子の成分が 倍されて終わる、いちばん素直な回転である。

重要 回転は を掛ける

① 掛ける複素数を書く。

に掛ける。

ReImOz回転後60°
z=2(実数)を60°回転すると 1+√3 i

まとめ:実軸上の点 回すと (絶対値 、偏角 )。回転は を掛けるだけ。 の三角比を正確に代入するのがポイント。

発展 — 一歩先へ。 と原点 — この 点は 辺が長さ で挟角 、つまり正三角形を作る。「ある点を 回転すると正三角形の第 頂点が出る」— 正三角形の作図・判定( の背景)は、この 回転の応用だ。

回転因子 乗すると ()— 乗根のひとつでもある。回転・累乗・ 乗根が、単位円の上ですべてつながっていることを、この単純な問題からも感じ取れる。

別解

計算せずに、単位円の絵で着地点を読むこともできる。

は「実軸上、原点から距離 」の点 — 極形式で言えば絶対値 ・偏角

回転は絶対値を変えず、偏角だけ動かす。 回した先は「絶対値 ・偏角 」の点 — 半径 の円周上を ぶん進んだ場所だ。座標は

つまり 。掛け算の展開と同じ答えに、絵だけで着いた。

この点は極形式の問題( の極形式は )の逆向きの計算になっている — あちらは「座標 → 絶対値と偏角」、こちらは「絶対値と偏角 → 座標」。 つの問題がペアで、極形式の辞書を双方向に引く練習になっている。

ポイント

  • 回転 を掛ける。
  • 掛け算 = 回転(絶対値そのまま)。

よくある間違い

  • の値()を入れ替える
  • 回転因子を掛けず 的な意味不明の加算をする
  • 回転で絶対値まで変わると誤解する(回転は距離を保つ)