数学C / 複素数平面
60°回転
問題
複素数 (実数)を、原点のまわりに 回転した点を表す複素数を求めよ。
ヒントを見る
回転にあたる複素数(絶対値 、偏角 )を作って掛ける。
解答・解説
方針
回転は を掛ける。 にこれを掛ける。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 回転は を掛ける。
が実数(偏角 の点)なので、掛け算は単なる 倍 — 回転因子の成分が 倍されて終わる、いちばん素直な回転である。
重要 回転は を掛ける
① 掛ける複素数を書く。 。
② に掛ける。
まとめ:実軸上の点 を 回すと (絶対値 、偏角 )。回転は を掛けるだけ。 の三角比を正確に代入するのがポイント。
発展 — 一歩先へ。 と と原点 — この 点は 辺が長さ で挟角 、つまり正三角形を作る。「ある点を 回転すると正三角形の第 頂点が出る」— 正三角形の作図・判定( の背景)は、この 回転の応用だ。
回転因子 は 乗すると ()— の 乗根のひとつでもある。回転・累乗・ 乗根が、単位円の上ですべてつながっていることを、この単純な問題からも感じ取れる。
答
別解
計算せずに、単位円の絵で着地点を読むこともできる。
は「実軸上、原点から距離 」の点 — 極形式で言えば絶対値 ・偏角 。
回転は絶対値を変えず、偏角だけ動かす。 回した先は「絶対値 ・偏角 」の点 — 半径 の円周上を ぶん進んだ場所だ。座標は
つまり 。掛け算の展開と同じ答えに、絵だけで着いた。
この点は極形式の問題( の極形式は )の逆向きの計算になっている — あちらは「座標 → 絶対値と偏角」、こちらは「絶対値と偏角 → 座標」。 つの問題がペアで、極形式の辞書を双方向に引く練習になっている。
ポイント
- 回転 を掛ける。
- 掛け算 = 回転(絶対値そのまま)。
よくある間違い
- と の値( と )を入れ替える
- 回転因子を掛けず 的な意味不明の加算をする
- 回転で絶対値まで変わると誤解する(回転は距離を保つ)