数学C / 複素数平面
原点まわりの回転
問題
複素数 を、原点のまわりに 回転した点を表す複素数を求めよ。
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回転が『ある複素数を掛ける』操作で実現できる — どの複素数か。それさえ思い出せば計算は 行。
解答・解説
方針
回転は を掛ける。 回転は ()を掛ける。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 原点まわりの 回転は、 を掛ける操作。 なら
つまり 倍 回転。
掛け算 回で回転が済む — 複素数平面のいちばんおいしい仕組みである。
① 掛ける複素数を決める。 回転は 。
② 計算する。 。
まとめ:原点まわりの回転は「 を掛ける」。 なら 、 なら 。複素数の掛け算が回転を表すという、複素数平面の核心的な性質だ。
発展 — 一歩先へ。 倍を 回続けると 倍 — 回転で、点は原点対称の位置へ。「」という定義そのものが「 を 回で (符号反転)」という回転の言葉で読める。 は「 の平方根」である前に「 回転の半分」なのだ。
原点以外の点 のまわりの回転は、 を原点へずらしてから回す: 。「ずらす → 回す → 戻す」の 段合成は、図形の回転問題(正方形の頂点・正三角形の決定)の定跡として次に控えている。
別解
ベクトルの単元で使った 回転の規則と突き合わせると、 倍の意味が二重に確かめられる。
平面ベクトルの 回転(反時計回り)は「成分を入れかえて、頭に来た方の符号を反転」
だった(垂直なベクトル作りの規則)。点 に適用すると 。
複素数の計算 、つまり点 — 完全に同じ答えだ。
一般でも — 倍の展開が、ベクトルの回転規則 を自動でやってくれている。回転後の点と元の点の内積は — 確かに直角だ。
ベクトルでは「規則」として覚えた操作が、複素数では「 を掛ける」というただの掛け算になる。回転を掛け算に変えるこの言語こそ、複素数平面という単元の売りである。
ポイント
- 回転 = を掛ける。
- 回転 = を掛ける。
よくある間違い
- を「足して」しまう(回転は掛け算。 は平行移動)
- の展開で の処理を忘れ のまま止まる
- 時計回り(、 倍)と混同する(反時計回りが正の向き)