数学C / 複素数平面

1の3乗根

★★ 標準n乗根

問題

方程式 の解をすべて求めよ。

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乗根は、単位円を 等分した点たち。 等分の偏角を書き出して、それぞれを成分の形に直そう。

解答・解説

方針

の解( 乗根)は、絶対値 、偏角が 等分した の複素数。ド・モアブルで求める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 の解 — 絶対値と偏角に分けて考えるのがド・モアブル流だ。

より (絶対値は正の実数)。偏角は 倍して になればよいから

単位円を 等分する — 正三角形の頂点だ。座標に直せば 。「 乗根は単位円の 等分」という絵が、この問題の主題である。

定理 の解は、絶対値 ・偏角 ()の複素数

① 偏角を 等分する。 の解は偏角 ()、絶対値

② 各解を書く。

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ReImO1ωω²
z³=1 の3解は単位円を3等分する点(正三角形)

まとめ: 乗根は「単位円を 等分した点」。 なら ずつ回った 点。複素数平面で正三角形の頂点をなす。これらの和は になる、という性質もある。

発展 — 一歩先へ。 一般に の解は単位円の 等分点(正 角形の頂点)で、 乗根と呼ばれる。 なら なら正六角形 — 「方程式の解が正多角形を描く」という、代数と幾何の結婚の見本だ。

等分点の和は常に (正多角形の重心 原点)。この事実は 計算・確率(等確率の回転)・信号処理(離散フーリエ変換)まで働く基本装備で、 はその最小例である。

別解

数II の因数分解でも、同じ 解が出せる — 幾何ルートの検算を兼ねて並走させよう。

と、 次方程式 の解

ド・モアブルの 点と完全に一致する。

つのルートは見ているものが違う。因数分解は「方程式の解」という代数の顔、ド・モアブルは「単位円の 等分点」という幾何の顔 という無骨な式が、実は の点というきれいな場所にいた、という種明かしを両方やって初めて味わえる。

この虚数解は (オメガ)の名で数IIにも登場した()。あのときの代数的な性質が、「 回転」の言葉ですべて絵になる — は「 回回せば 周」、 は「正三角形の重心が原点」である。

ポイント

  • は単位円の 等分点。
  • 偏角 、絶対値

よくある間違い

  • 実数解 だけで「解けた」とする( 次方程式の解は複素数で 個)
  • 偏角の分割を 等、 の等分にしない
  • の値・符号を誤る