数学C / 複素数平面
1の3乗根
問題
方程式 の解をすべて求めよ。
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の 乗根は、単位円を 等分した点たち。 等分の偏角を書き出して、それぞれを成分の形に直そう。
解答・解説
方針
の解( の 乗根)は、絶対値 、偏角が を 等分した の複素数。ド・モアブルで求める。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 の解 — 絶対値と偏角に分けて考えるのがド・モアブル流だ。
より (絶対値は正の実数)。偏角は 倍して になればよいから
単位円を 等分する 点 — 正三角形の頂点だ。座標に直せば 。「 乗根は単位円の 等分」という絵が、この問題の主題である。
① 偏角を 等分する。 の解は偏角 ()、絶対値 。
② 各解を書く。
- :。
- :。
- :。
まとめ: の 乗根は「単位円を 等分した点」。 なら ずつ回った 点。複素数平面で正三角形の頂点をなす。これらの和は になる、という性質もある。
発展 — 一歩先へ。 一般に の解は単位円の 等分点(正 角形の頂点)で、 の 乗根と呼ばれる。 なら 、 なら正六角形 — 「方程式の解が正多角形を描く」という、代数と幾何の結婚の見本だ。
等分点の和は常に (正多角形の重心 原点)。この事実は 計算・確率(等確率の回転)・信号処理(離散フーリエ変換)まで働く基本装備で、 はその最小例である。
別解
数II の因数分解でも、同じ 解が出せる — 幾何ルートの検算を兼ねて並走させよう。
と、 次方程式 の解
ド・モアブルの 点と完全に一致する。
つのルートは見ているものが違う。因数分解は「方程式の解」という代数の顔、ド・モアブルは「単位円の 等分点」という幾何の顔 — という無骨な式が、実は の点というきれいな場所にいた、という種明かしを両方やって初めて味わえる。
この虚数解は (オメガ)の名で数IIにも登場した(、)。あのときの代数的な性質が、「 回転」の言葉ですべて絵になる — は「 回回せば 周」、 は「正三角形の重心が原点」である。
ポイント
- は単位円の 等分点。
- 偏角 、絶対値 。
よくある間違い
- 実数解 だけで「解けた」とする( 次方程式の解は複素数で 個)
- 偏角の分割を 等、 の等分にしない
- 、 の値・符号を誤る