数学C / 複素数平面

1の7乗根のガウス和(周期3の和と2次方程式)

実戦編複素数1のn乗根2次方程式対称式単元横断

問題

とする。 の値を求めよ。

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は全部の非自明な根の和。 を展開して で指数をそろえると、各べきが同数ずつ出る。 は和と積が決まった2数。

解答・解説

方針

から を展開し で指数を に落として和を数えると 。2次方程式で を出す。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 を直接足すのは大変。だが「和」と「積」なら計算できる。 を解にもつ2次方程式を作る作戦だ。

和は、(全乗根の和)から

は展開して、 で指数を で割った余りに落として数えると 。だから の解。虚部の符号( は上半分)で を特定する。

定理 乗根の総和 、および

① 和

② 積 を展開する( で指数を )。 個、 が各 個ずつだから ③ 2次方程式を解く。 より の解 の虚部 (正)なので

まとめ ガウス和は個別でなく“和と積”で攻める。(全根の和)、( で指数整理)から2次方程式に落ちて 。複素数(1のn乗根)と2次方程式の融合。

xyO1ζζ²ζ⁴ζ³ζ⁵ζ⁶
1 の 7 乗根を A={ζ,ζ²,ζ⁴}(青)と B={ζ³,ζ⁵,ζ⁶}(赤)に分ける。A+B=−1、AB=2 で A,B は x²+x+2=0 の解 (−1±√7 i)/2。

発展 — 一歩先へ。 の指数 は、 の平方剰余と非剰余。この和(ガウス周期)を使うと、正 角形は定規とコンパスだけでは作図できない( が“よい素数”でない)ことも見える。ガウスが 歳で正 角形の作図可能性を発見した理論の、最初の一歩がこの周期の計算だ。

より の解。虚部の符号から

別解

別解 — 平方剰余で つずつに分ける意味を読む(得意な人向けの高い視点)。 の指数の分け方 には意味がある。

で平方を計算すると、。現れるのは だけ。これらが の平方剰余(ある数の 乗で表せる余り)で、残り が非剰余だ。

つまり は「平方剰余の指数」、 は「非剰余の指数」を集めたもの(ガウス周期)。この分け方が「和 ・積 」というきれいな対称性を生む。

になるのも偶然でなく、平方剰余の理論(ガウス和)で が現れる一般法則の の場合。本問の 次方程式 の判別式 に、素数 が顔を出している。

ポイント

  • 以外の全根の和
  • で指数を整理すると整数 になる。
  • の解 (虚部の符号で判別)。

よくある間違い

  • から出すとき、 を含めるか除くかを混同する( の和 )。
  • の展開で による指数の 簡約を誤り、 にならない。
  • のどちらが かを、虚部の符号(どの が上半平面か)で決める段を飛ばす。