数学C / 複素数平面
余弦の無限級数(等比級数の実部)
問題
とする。 を求めよ。
ヒントを見る
は複素数 の実部。公比 ()の無限等比級数を実部で読む。
解答・解説
方針
を複素数 の実部とみて、無限等比級数の和 を計算し、実部をとる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 の和は、 を複素数の実部とみると等比級数になる。
だから、。公比 ()の無限等比級数だ。
を計算して実部をとる。分母を実数化すれば が出る。
定理 のとき 。また
① 複素数の級数にする。 とおくと 。 だから ② 実部を計算する。 分母を実数化するため分母の共役を掛ける。。分子は 、その実部は 。よって
③ 結論。 。
まとめ 三角関数の級数は、複素数の等比級数の実部として一気に和をとるのが定石。 を実数化して実部を拾うと 。複素数・無限等比級数・三角の融合。
発展 — 一歩先へ。 虚部をとれば も同時に出る。公比を に一般化すると (ポアソン核の親戚)。フーリエ級数や、円板上の調和関数(ラプラス方程式の解)の理論で中心的な役割を果たす。
答
とみて の実部をとり、。
別解
別解 — 実数のまま漸化式で和を出す(苦手な人向け)。 複素数を使わず、和 と を連立で求める。
積和(または加法定理)から、 のような関係を使うと、 が自分自身を含む式に落ちる。具体的には、 を作って の項をずらすと
分母の は から来ている。
複素数の等比級数(本解)は一直線だが、実数の連立でも同じ に着く。ついでに虚部の和 も同時に手に入る。
ポイント
- で複素等比級数に載せる。
- で が収束。
- 分母を実数化して実部をとると 。
よくある間違い
- 等比級数の和 を とする(初項 なので )。
- 分母を実数化するとき の計算を誤り、 を出せない。
- 実部をとる前に の実部・虚部を取り違える。