数学C / 複素数平面

1の5乗根の和

★★★★ 難関1のn乗根

問題

乗根の つである。 の値を求めよ。

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は等比数列の和。 で、 に注目。 に注意。

解答・解説

方針

を満たし、。等比数列の和 を使う。 より分子が 。または、 乗根すべての和は

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 を満たす( 乗すると偏角が に戻る)。かつ

は、初項 、公比 の等比数列の和で

分子が になるので、和は

()だから割ってよい、と見通す。

重要 のとき ( 乗根の和は )

を確認する。 をド・モアブルで 乗すると

かつ ()。

② 等比数列の和。 初項 、公比 項の和は

③ 値を求める。 より分子 だから

1ζζ²ζ³ζ⁴
1の5乗根は単位円を5等分(正五角形)。5つの和は 0

まとめ: は等比数列の和 で、 だから 。これは「 乗根 個の和は 」という事実(正五角形の頂点の重心が中心 )の表れ。 で分母が でないことの確認が要。

発展 — 一歩先へ。 乗根 個の和は 」は、いつでも成り立つ()。 個の解の和が、 の係数(=)で決まるからだ(解と係数の関係)。

幾何的には、 乗根は正五角形の頂点。 個の位置ベクトルの和が とは、重心が中心 にあるということ。対称な図形の頂点は、足すと打ち消し合う。

実部だけを取り出すと が出る。ここから が求まり、黄金比とつながる。正五角形の対称性が、 本の等式に凝縮されている。

別解

別解 — 正五角形の重心が中心 であることから(得意な人向けの視点)。 等比数列の和を経由せず、幾何の対称性からも が分かる。

乗根で、単位円を 等分した位置、つまり正五角形の頂点。それぞれを位置ベクトルとみる。

正五角形は中心 について完全に対称。 ずつ回した 本のベクトルは、あらゆる向きに均等に散らばっている。だから足し合わせると、どの向きの成分も打ち消し合って になる。

言いかえると、 頂点の重心 は図形の中心 。よって

等比数列の和 を使う本解と同じ。「対称な図形の頂点の和は中心(重心)の 倍」で、中心が なら和も 。代数の計算を、正五角形の対称性が裏づける。

ポイント

よくある間違い

  • を使わず、各項を成分計算して和を出そうとする。
  • の場合(分母 )と混同する()。
  • 等比数列の和の公式で、分子 などと誤る。