数学C / 複素数平面
1の5乗根の和
問題
は の 乗根の つである。 の値を求めよ。
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は等比数列の和。 で、 に注目。 に注意。
解答・解説
方針
は を満たし、。等比数列の和 を使う。 より分子が 。または、 の 乗根すべての和は 。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 は を満たす( 乗すると偏角が で に戻る)。かつ 。
は、初項 、公比 の等比数列の和で 。
分子が になるので、和は 。
()だから割ってよい、と見通す。
① を確認する。 をド・モアブルで 乗すると
かつ ()。
② 等比数列の和。 初項 、公比 、 項の和は
③ 値を求める。 より分子 、 だから
まとめ: は等比数列の和 で、 だから 。これは「 の 乗根 個の和は 」という事実(正五角形の頂点の重心が中心 )の表れ。 で分母が でないことの確認が要。
発展 — 一歩先へ。 「 の 乗根 個の和は 」は、いつでも成り立つ()。 の 個の解の和が、 の係数(=)で決まるからだ(解と係数の関係)。
幾何的には、 の 乗根は正五角形の頂点。 個の位置ベクトルの和が とは、重心が中心 にあるということ。対称な図形の頂点は、足すと打ち消し合う。
実部だけを取り出すと が出る。ここから が求まり、黄金比とつながる。正五角形の対称性が、 本の等式に凝縮されている。
別解
別解 — 正五角形の重心が中心 であることから(得意な人向けの視点)。 等比数列の和を経由せず、幾何の対称性からも が分かる。
は の 乗根で、単位円を 等分した位置、つまり正五角形の頂点。それぞれを位置ベクトルとみる。
正五角形は中心 について完全に対称。 ずつ回した 本のベクトルは、あらゆる向きに均等に散らばっている。だから足し合わせると、どの向きの成分も打ち消し合って になる。
言いかえると、 頂点の重心 は図形の中心 。よって
等比数列の和 を使う本解と同じ。「対称な図形の頂点の和は中心(重心)の 倍」で、中心が なら和も 。代数の計算を、正五角形の対称性が裏づける。
ポイント
- 、。
- 。
よくある間違い
- を使わず、各項を成分計算して和を出そうとする。
- の場合(分母 )と混同する()。
- 等比数列の和の公式で、分子 を などと誤る。