数学C / 複素数平面
|z|=1 のときの z+1/z の範囲
問題
を満たす複素数 に対して、 の取り得る値の範囲を求めよ。
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なら は共役 。すると で実数になる。 で表すと。
解答・解説
方針
のとき (共役)。よって 。 とすると で、範囲は 。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 という条件は強力。 より (共役)。
すると となり、これは実数(虚部が打ち消し合う)で 。
と表せば 。
の範囲から値域が出る、と見通す。
重要 のとき 。(実数)
① を共役に。 より 、すなわち 。よって
これは実数。
② 範囲を求める。 (単位円上)とおくと 。よって
だから
まとめ: なら で 。実数で、範囲は 。単位円上の点の実部が の間を動くことが直接効く。
発展 — 一歩先へ。 のとき となる関係は、複素数と三角関数を結ぶ大切な橋。ここから も出て、 を の多項式(チェビシェフ多項式)で表す道具になる。
たとえば から 、すなわち (倍角公式)が導ける。
写像 は、単位円を線分 に押しつぶす。翼の断面(ジューコフスキー翼)を作る変換としても知られる。単純な式が、豊かな幾何を生む。
答
実数で、
別解
別解 — を直接代入する(苦手な人向けの手順ルート)。 を知らなくても、 を単位円上の点として書き、 を素直に計算すればよい。
だから と表せる。 は分母を実数化して
( で分母が 。)これを足すと
虚部が消えて実数。 だから 。
を使う本解と同じ。分母を実数化して を出せば、 が共役だと自然に分かる。手を動かして確かめると納得できる。
ポイント
- → 、。
- で 、範囲 。
よくある間違い
- ( のとき)を使えない。
- が実数になることに気づかず、複素数のまま扱う。
- の範囲 から値域を出すとき、 倍を忘れる。