数学C / 複素数平面
距離の比が一定な点の軌跡
問題
複素数平面上で、 を満たす点 の軌跡を求めよ。
ヒントを見る
とおき、 を 乗する。 を で表して整理。
解答・解説
方針
とおき、両辺を 乗する:。、 を代入して整理すると円になる(アポロニウスの円)。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 複素数の軌跡は とおいて、 の関係式に直す。
絶対値は根号が絡むので、 乗する()。
、 を代入する。
整理すると円になるはず(距離の比が一定 → アポロニウスの円)、と見通す。
公式 点からの距離の比が一定の点の軌跡はアポロニウスの円。
① 乗して立式する。 とおき、 を 乗する。
② 整理する。 展開して
両辺を で割り、 について平方完成する。
まとめ:複素数の距離の軌跡は「 で 乗して立式」。 は距離の比 で、アポロニウスの円 (中心 、半径 )。比が でないので直線でなく円になる。
発展 — 一歩先へ。 定点 からの距離の比 が一定 の点の軌跡は、 なら円(アポロニウスの円)、 なら垂直二等分線(直線)になる。今回は 、、。
比が からずれるほど、円は小さいほうの定点に寄る。 なら 側(遠いほう)寄りではなく、近いほうに小さくまとまる感覚だ。
複素数で扱うと、 と共役の積で書けるので、成分に分けなくても計算できる。円という図形が、絶対値ひとつの条件から現れる。
答
円 (中心 、半径 )
別解
別解 — 共役を使って複素数のまま整理する(得意な人向けの視点)。 に分けず、 を使って複素数のまま計算しても円が出る。
の両辺を 乗する。、 だから
左辺を展開すると 。移項して
ここで だから、、すなわち
これは中心 、半径 の円。 に分けて計算する本解と同じ 。 を使うと、 と一気に円の形にまとまる。共役を味方につけると計算が短くなる。
ポイント
- 乗して 。
- 整理して (アポロニウスの円)。
よくある間違い
- を 乗する際、右辺の の 乗()を忘れる。
- 平方完成の定数項の処理を誤る。
- 軌跡を直線と誤る(比が でないので円になる)。