数学C / 複素数平面

距離の比が一定な点の軌跡

★★★★ 難関軌跡アポロニウスの円

問題

複素数平面上で、 を満たす点 の軌跡を求めよ。

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とおき、 乗する。 で表して整理。

解答・解説

方針

とおき、両辺を 乗する: を代入して整理すると円になる(アポロニウスの円)。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 複素数の軌跡は とおいて、 の関係式に直す。

絶対値は根号が絡むので、 乗する()。

を代入する。

整理すると円になるはず(距離の比が一定 → アポロニウスの円)、と見通す。

公式 点からの距離の比が一定の点の軌跡はアポロニウスの円。

乗して立式する。 とおき、 乗する。

② 整理する。 展開して

両辺を で割り、 について平方完成する。

xyO中心 −13
|z−3|=2|z| の軌跡は円 (x+1)²+y²=4(中心 −1、半径 2)

まとめ:複素数の距離の軌跡は「 乗して立式」。 は距離の比 で、アポロニウスの円 (中心 、半径 )。比が でないので直線でなく円になる。

発展 — 一歩先へ。 定点 からの距離の比 が一定 の点の軌跡は、 なら円(アポロニウスの円)、 なら垂直二等分線(直線)になる。今回は

比が からずれるほど、円は小さいほうの定点に寄る。 なら 側(遠いほう)寄りではなく、近いほうに小さくまとまる感覚だ。

複素数で扱うと、 と共役の積で書けるので、成分に分けなくても計算できる。円という図形が、絶対値ひとつの条件から現れる。

(中心 、半径 )

別解

別解 — 共役を使って複素数のまま整理する(得意な人向けの視点)。 に分けず、 を使って複素数のまま計算しても円が出る。

の両辺を 乗する。 だから

左辺を展開すると 。移項して

ここで だから、、すなわち

これは中心 、半径 の円。 に分けて計算する本解と同じ を使うと、 と一気に円の形にまとまる。共役を味方につけると計算が短くなる。

ポイント

  • 乗して
  • 整理して (アポロニウスの円)。

よくある間違い

  • 乗する際、右辺の 乗()を忘れる。
  • 平方完成の定数項の処理を誤る。
  • 軌跡を直線と誤る(比が でないので円になる)。