数学C / 複素数平面
ド・モアブルと3倍角
問題
ド・モアブルの定理を用いて、 が成り立つことを示せ。
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同じ式を 通りで計算する構図 — 定理で一気に 倍角へ/二項展開で地道に。両者の実部が等しい、という比較から目標の式が生まれる。
解答・解説
方針
を、ド・モアブル(左辺 = )と二項展開(右辺)の 通りで計算し、実部どうしを比べる。 を使う。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 を、 通りに計算してみる。
つはド・モアブルで、。もう つは二項展開で、 と の式だ。
同じ数を 通りに書いたのだから、実部どうしが等しい。ここから 倍角の公式が出る。「 通りに計算して実部・虚部を比べ、恒等式を導く」という発想が核になる。
① ド・モアブルで左辺を書く。
② 二項展開する。 を展開(、)。
③ 実部どうしを比べる。 ①の実部 = ②の実部 。
④ を代入する。
まとめ:ド・モアブルの定理は「 倍角の公式を導く」道具にもなる。 を 通りに計算して実部を比べると の式が、虚部を比べると の式が出る。三角関数と複素数の深いつながりだ。
発展 — 一歩先へ。 同じ展開の虚部を比べると、もう つの公式が手に入る。 に を入れると、 が出る。
つまり という 本の等式が、実部で 、虚部で の 倍角公式を同時に生む。 を と変えれば、いくらでも作れる。
さらに実部と虚部の比をとれば の公式も出る。三角関数の多くの公式が、複素数の累乗というたった つの操作に凝縮されている。
(cosθ+isinθ)³ を展開して実部を比べる
別解
別解 — 複素数を使わず、加法定理だけで導く(苦手な人向けのルート)。 ド・モアブルが不安でも、 とみて加法定理を重ねれば同じ式が出る。
倍角の公式 、 を代入する。
最後に を入れる。
複素数を経由する本解と同じ 。加法定理と倍角の公式だけでも、地道に足せば同じ結論にたどり着く。
ポイント
- を 通りに計算。
- 実部比較 → 、虚部比較 → 。
よくある間違い
- 実部だけ比べればよいのに、虚部まで等号でつないで式を混乱させる。
- の代入を忘れ、 と が混ざった式で止まる。
- 二項展開で 、 の処理を誤り、実部と虚部の振り分けを間違える。