数学C / 複素数平面
複素数と軌跡(垂直二等分線)
問題
を満たす点 は、複素数平面上でどのような図形を描くか。
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と をそれぞれ『どの点からの距離』と読むか。距離が等しい点の集まりが何になるかは、図形の言葉で知っているはず。
解答・解説
方針
は「 点 、 から等距離」の点の集まり = 点を結ぶ線分の垂直二等分線。 と の中点は原点で、線分は実軸上なので、垂直二等分線は虚軸。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 は点 からの距離、 は点 からの距離だ。 は「 点 から等距離の点」を表す。
点から等距離の点の集まりは、その 点を結ぶ線分の垂直二等分線。ここでは虚軸になる。
「絶対値が等しい式は、 点から等距離=垂直二等分線」。円になる場合と対をなす、軌跡の発想だ。
① 意味を読む。 は点 からの距離、 は点 からの距離。これらが等しい = 点 、 から等距離の点。
② 図形を決める。 点から等距離の点の集まりは、その 点を結ぶ線分の垂直二等分線。 と ( と )を結ぶ線分は実軸上、中点は原点。その垂直二等分線は原点を通り実軸に垂直な直線 = 虚軸。
(確認: とおくと で成立。実部 の点全体。)
まとめ: は「 点から等距離 = 垂直二等分線」。 と の垂直二等分線は虚軸(実部 )。複素数の絶対値が距離を表すので、図形の条件がそのまま式になる。
発展 — 一歩先へ。 ( 点から等距離)は、直線(垂直二等分線)だった。では点をもう つ足して、( 点から等距離)にするとどうなるか。
それは 本の垂直二等分線の交わりで、ふつうただ 点に定まる。三角形 の外心だ。等距離という制約を重ねるほど、解の図形は平面から直線へ、直線から点へと縮んでいく。
複素数の絶対値が距離をそのまま表すおかげで、外心のような三角形の中心も、距離の等式だけで捉えられる。条件 本なら直線、 本なら点、という次元の落ち方が見どころだ。
虚軸(実部が0の点全体、 点 と の垂直二等分線)
別解
別解 — で計算して を導く(苦手な人向けのルート)。 垂直二等分線という図形を思い出さなくても、座標に直せば直接出る。
とおき、両辺を 乗する。
これらを等しいとおくと、 が両辺で消えて
展開すると 、つまり で 。
実部が の点全体、すなわち虚軸。図形の性質を使う本解と同じ結論だ。「 乗して引く」と が自動的に消え、 という直線の式が残るのが計算ルートの見どころだ。
ポイント
- は垂直二等分線。
- の垂直二等分線は虚軸。
よくある間違い
- を「点 からの距離」と読み違える(正しくは で点 からの距離)。
- 垂直二等分線を、 点を結ぶ線分そのもの(実軸)と取り違え、垂直な向きを見落とす。
- 答えの「虚軸」を「実軸」と言い違える(実部 の点が並ぶのは縦の線=虚軸)。