数学C / 複素数平面

複素数と軌跡(垂直二等分線)

★★★ 応用軌跡

問題

を満たす点 は、複素数平面上でどのような図形を描くか。

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をそれぞれ『どの点からの距離』と読むか。距離が等しい点の集まりが何になるかは、図形の言葉で知っているはず。

解答・解説

方針

は「 から等距離」の点の集まり = 点を結ぶ線分の垂直二等分線。 の中点は原点で、線分は実軸上なので、垂直二等分線は虚軸。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 は点 からの距離、 は点 からの距離だ。 は「 から等距離の点」を表す。

点から等距離の点の集まりは、その 点を結ぶ線分の垂直二等分線。ここでは虚軸になる。

「絶対値が等しい式は、 点から等距離=垂直二等分線」。円になる場合と対をなす、軌跡の発想だ。

重要 は、 を結ぶ線分の垂直二等分線( 点から等距離)

① 意味を読む。 は点 からの距離、 は点 からの距離。これらが等しい = から等距離の点。

② 図形を決める。 点から等距離の点の集まりは、その 点を結ぶ線分の垂直二等分線()を結ぶ線分は実軸上、中点は原点。その垂直二等分線は原点を通り実軸に垂直な直線 = 虚軸

(確認: とおくと で成立。実部 の点全体。)

ReImO1−1
|z−1|=|z+1| は2点 1, −1 から等距離 → 虚軸(x=0)

まとめ: は「 点から等距離 = 垂直二等分線」。 の垂直二等分線は虚軸(実部 )。複素数の絶対値が距離を表すので、図形の条件がそのまま式になる。

発展 — 一歩先へ。 ( 点から等距離)は、直線(垂直二等分線)だった。では点をもう つ足して、( 点から等距離)にするとどうなるか。

それは 本の垂直二等分線の交わりで、ふつうただ 点に定まる。三角形 の外心だ。等距離という制約を重ねるほど、解の図形は平面から直線へ、直線から点へと縮んでいく。

複素数の絶対値が距離をそのまま表すおかげで、外心のような三角形の中心も、距離の等式だけで捉えられる。条件 本なら直線、 本なら点、という次元の落ち方が見どころだ。

虚軸(実部が0の点全体、 の垂直二等分線)

別解

別解 — で計算して を導く(苦手な人向けのルート)。 垂直二等分線という図形を思い出さなくても、座標に直せば直接出る。

とおき、両辺を 乗する。

これらを等しいとおくと、 が両辺で消えて

展開すると 、つまり

実部が の点全体、すなわち虚軸。図形の性質を使う本解と同じ結論だ。「 乗して引く」と が自動的に消え、 という直線の式が残るのが計算ルートの見どころだ。

ポイント

  • は垂直二等分線。
  • の垂直二等分線は虚軸。

よくある間違い

  • を「点 からの距離」と読み違える(正しくは で点 からの距離)。
  • 垂直二等分線を、 点を結ぶ線分そのもの(実軸)と取り違え、垂直な向きを見落とす。
  • 答えの「虚軸」を「実軸」と言い違える(実部 の点が並ぶのは縦の線=虚軸)。