数学C / 複素数平面
点のまわりの回転
問題
複素数 を、点 のまわりに 回転した点を表す複素数を求めよ。
ヒントを見る
点 のまわりの回転は 段階 — を原点へずらす → 原点まわりで回す → ずらしを戻す。この手順を式で書こう。
解答・解説
方針
点 のまわりの回転は「 を原点に移す → 原点まわりに回転 → 戻す」。。 回転は を掛ける。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 点 のまわりの回転は、 段に分けて考える。「 を原点に移す、原点まわりに回す、 を戻す」だ。
式にすると 。 回転なら を掛ける。
「中心をずらした回転は、平行移動で原点まわりの回転に帰着できる」という発想が核になる。
① 回転の中心を原点に移す。 。
② 原点まわりに 回転する。 を掛ける。。
③ 中心を戻す。 を足す。
まとめ:原点以外の点 のまわりの回転は「 を原点に移す()→ 回転( を掛ける)→ 戻す()」の 段階。。中心をずらしてから回すのがカギだ。
発展 — 一歩先へ。 回転は、 回繰り返すとちょうど 周()して元に戻る。 を中心 のまわりに ずつ回し続けると、 と巡る。
この 点 は、中心 からの距離がすべて で、中心 の正方形の頂点をなす。回転の「 回で 周」が、正方形の 回対称そのものだ。
この 点をすべて足すと で、平均はちょうど中心 に戻る。対称に配置された頂点は、平均(重心)が回転の中心と一致する。回した点を足して中心が浮かび上がるかどうかは、回転の計算の手軽な検算にもなる。
別解
別解 — 回転の条件を座標とベクトルで解く(苦手な人向けのルート)。 複素数の回転公式を思い出せなくても、「回転で何が保たれるか」を式にすれば解ける。
中心 ()から点 ()へのベクトルは 。回転後の点を とすると、中心からのベクトルは 。
回転では つのことが成り立つ。長さが変わらないこと、そして回転前後のベクトルが垂直なこと。
を長さの式に入れると 、 または 。 は時計回りに 回した位置なので、反時計回りは 。ベクトル を反時計回りに 回すと になることからも、、すなわち と確かめられる。
よって回転後の点は 、複素数では 。複素数の掛け算で回す本解と同じ答えに、長さと垂直という図形の言葉だけでたどり着ける。
ポイント
- 。
- 中心を原点に移して回転、戻す。
よくある間違い
- 中心 を原点に移す手順()を飛ばし、 に直接 を掛ける。
- (実数)なのに、これを のまま扱って計算がずれる。
- 回転の向きを取り違え、時計回り()にして誤った点(原点 )を出す。