数学C / 複素数平面

z + 1/z が実数となる条件

★★★ 応用共役

問題

()のとき、 が実数であることを示せ。

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という条件から、 が別の見慣れたものに化ける — 共役との関係に気づけるか。気づけば 行で終わる。

解答・解説

方針

なら 、つまり 。よって (実数)。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 という条件から、、つまり が出る。

すると となる。共役どうしの和は虚部が打ち消し合うので、 で実数だ。

「単位円上では逆数が共役に一致する」。この性質を見抜くことが発想の核になる。

重要 のとき 、すなわち

を導く。 より 。両辺を で割ると

を書きかえる。

③ 結論。 は実数(実部の 倍)。よって は実数。

まとめ:(単位円上)なら という美しい関係が使える。 で実数。 なら という具体形にもなる。

発展 — 一歩先へ。 のとき は、 を実軸に関して折り返した鏡像だ。だから は、点とその鏡像を足したもので、虚部が相殺して実軸上に落ちる。実数になるのは図で見ても当たり前だ。

単位円の外や内側では話が変わる。一般には で、 は「原点からの距離を逆数にし(単位円に関する反転)、さらに実軸で折り返す」操作にあたる。

単位円 の上では、距離の逆数化(反転)は何もしない( で各点が動かない)。だから には実軸での折り返し=共役だけが残り、 が成り立つ。 が実数になる背景には、この対称性がある。

|z|=1 のとき 1/z = z̄ なので z+1/z = z+z̄ = 2Re(z)(実数)

別解

別解 — 「共役を取っても変わらない」から実数を示す(得意な人向けの視点)。 ある複素数 が実数であることは、(共役が自分自身に等しい)と同じだ。この判定を使う。

の共役をとる。共役は和と商を保つから

ここで より 、また 。代入すると

が成り立つので、 は実数だ。

に書きかえる本解と同じ結論だが、値を計算せず「共役で不変」という一点だけで実数性が言える。実数とは実軸上の点、すなわち鏡像(共役)が自分と一致する点だ、という見方が効く。

ポイント

  • (実数)。

よくある間違い

  • が使えるのは のときだけなのに、一般の でも成り立つと思い込む。
  • が実数(虚部が消える)ことを、積 が実数であることと混同する。
  • 「実数であることを示せ」に対し、 など具体値 例で確かめただけで証明とみなす。