数学C / 複素数平面

正三角形をなす条件

★★★ 応用回転図形

問題

複素数平面上の点 を頂点とする正三角形 の頂点 を表す複素数を求めよ(ただし は上半平面にあるとする)。

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正三角形の頂点 は、 のまわりに 回転した位置。『点のまわりの回転』を複素数の掛け算で書けるか。

解答・解説

方針

のまわりに 回転した点。( は各点の複素数)。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 正三角形の頂点 は、 のまわりに 回転した点だ。

回転は複素数の掛け算で書ける。( は各点の複素数)。

「正三角形は 辺を 回して作る」。回転を図形に使う、この発想が核になる。

重要正三角形の頂点は 回転:

① 回転で を作る。 原点 のまわりに 回転した点(上半平面)。

② 値を代入する。

xyOA(0)B(2)C(1+√3 i)
A(0),B(2) の正三角形。C=1+√3 i(B を A まわり60°回転)

まとめ:正三角形は「 辺を頂点のまわりに 回転」で作れる。 を中心に 回すと 。複素数の回転( を掛ける)がそのまま使える。図形問題に複素数が効く好例だ。

発展 — 一歩先へ。 正三角形は「中心がすべて 点に集まる」唯一の三角形だ。重心・外心・内心・垂心という つの中心が、正三角形では完全に一致する。

複素数平面では重心が と書ける。本問の 頂点 で計算すると 。一方、 頂点から等距離な点(外心)を 上で探すと、同じ に行き着く。

三角形が正三角形からくずれると、重心と外心は離れ、垂心も加えた 点が 本の直線(オイラー線)の上に並ぶ。中心たちの「散らばり方」が、三角形の対称性の高さを測るものさしになっている。

別解

別解 — 回転を使わず、距離の条件を式にする(苦手な人向けのルート)。 回転の公式を思い出せなくても、正三角形の「 辺が等しい」を座標の式にすれば が出る。

とおく。 から 乗して

式を引くと 、すなわち 。これを上の式に戻すと

は上半平面だから ()。よって

回転で作る本解と同じ答え。「等距離」を 乗して引き算するだけで、頂点の座標が定まる。 が中点の に決まるのは、正三角形が底辺の垂直二等分線上に頂点をもつことの現れだ。

ポイント

  • 正三角形は 回転で作る。

よくある間違い

  • ではなく を回す、または回転の中心を にして の位置がずれる。
  • 回転角を ではなく (正三角形の外角)にする。
  • 上半平面の指定を無視し、 回転で得られる下側の点 を答える。