数学C / 複素数平面

1の6乗根

★★★ 応用n乗根

問題

方程式 の解の個数と、それらが複素数平面上でどう並ぶかを述べよ。また、そのうち偏角が最小の正の解を求めよ。

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乗根の一般論 — 単位円の 等分。個数・並び方・最小の偏角、すべて等分の図から読み取れる。

解答・解説

方針

の解は絶対値 、偏角 ()の 個。単位円を 等分した正六角形の頂点をなす。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 の解は、絶対値 ・偏角 ()の 個だ。

これらは単位円を 等分した点で、正六角形の頂点をなす。

乗根は単位円の 等分点、すなわち正 角形の頂点」。 乗根を一般化した、この幾何的発想が核になる。

定理 の解は 個、単位円を 等分した正 角形の頂点

① 解の個数と配置。 の解は、絶対値 ・偏角 ()の 個。単位円周上を ずつ回った点で、正六角形の頂点をなす。

② 偏角最小の正の解。 (偏角 )。次の は偏角

xyO160°
z^6=1 の6解は単位円を6等分(正六角形の頂点)

まとめ: 乗根は「単位円の 等分点」= 正 角形の頂点。 ずつの 点。ド・モアブルで偏角を 刻みにするだけで全解が出る、美しい構造だ。

発展 — 一歩先へ。 個の解のうち、偏角 の解 は特別だ。その累乗 が、 解すべてをちょうど 回ずつ生む。こういう解を原始 乗根という。

一方、偏角 の解を累乗しても 個( 乗根)しか現れず、全体は作れない。偏角 の解 個で一周する。

乗根の中で全体を生成できる原始根の個数は、 と互いに素な の個数に等しい。 なら 個だ。正多角形の対称性の奥に、整数の掛け算の構造が潜んでいる。

6 個。単位円を6等分した正六角形の頂点。偏角最小の正の解は

別解

別解 — 因数分解して代数的に解く(苦手な人向けのルート)。 極形式が不安なら、 を素直に因数分解してもよい。

次式から 。残りは つの 次方程式を解く。

これで 解がそろう。偏角が最小の正の解は、実部も虚部も正のもの、すなわち

(偏角 )。単位円を 等分する本解と同じ 解で、最小の正の偏角の解も一致する。因数分解と 次方程式だけで、極形式を経ずに全解が書ける。

ポイント

  • は正 角形の頂点( 個)。
  • 偏角 刻み。

よくある間違い

  • 解を実数の 個だけと答え、複素数の解 個を落とす。
  • 偏角が最小の正の解を、偏角 と取り違える(偏角 は正ではない)。
  • 各解の絶対値が (単位円上)であることを見落とし、六角形の大きさを取り違える。