数学B / 漸化式と数学的帰納法

指数型(3ₐₙ + 4ⁿ)

★★ 標準漸化式指数型

問題

で定まる数列 の一般項を求めよ。

ヒントを見る

右辺に が混ざる型。一般項を の累乗と の累乗の組み合わせと予想して、係数を決める方針が速い。

解答・解説

方針

の解は の形。 の部分(特殊解)を先に決め、残りの を初項条件で決める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 — 「 倍の成長」に「 の注入」が加わる型。基本の指数型と同じ発想で解ける。

解の形を先読みする。 倍からは の系統、 からは の系統。

を予想し、まず を漸化式との整合()で、次に を初項 で決める。係数と底が違う()ことを確認してから進むのが作法だ。

重要()の一般項は

① 解の形を予想して代入する。 とおき、漸化式に入れる。

の係数を比べる。 の項は自動的に一致するので、 の項だけ見る。左辺 、右辺

③ 初項で を決める。

④ 一般項を書く。

まとめ: 型は「 とおいて係数決定」。 の係数から 、初項から 。先の指数型の と同じ手順で、数字が変わっただけだ。

発展 — 一歩先へ。 答え を見ると、注入される の系統が正、もとの成長 の系統が負の係数を持つ。初項 がちょうど両系統の差で書ける配置だった、ということだ。初項が変われば だけが動き、(特殊解)は不変 — 「特殊解は方程式が決め、初項は等比部分が吸収する」という役割分担がある。

この分担は、基本の指数型・ 次式型・そして大学の微分方程式まで共通の設計。「一般解 斉次解() 特殊解」という言葉で再会することになる。

別解

今度は成長率の で割る変換を試そう(基本の指数型では足される の側で割った — 割る相手を変えると景色が変わる)。

とおくと、階差型に化けた。階差が等比数列だから、積み上げは等比の和で

よって

まとめると、指数型 は「 で割れば特性方程式型」「 で割れば階差型」— どちらの既知の型にも運べる。 つの変換を知っていれば、この型で詰むことはない。

ポイント

  • とおく。
  • の係数比較で 、初項で

よくある間違い

  • を決める等式を と左右取り違えて とする(検算 : で確かめる)
  • を初項で決めるとき の寄与を引き忘れる
  • 等比の和の公式で項数( 項)と初項を取り違える(階差ルート)