数学B / 数列
1のべき乗根と余弦の和(数列の和と複素数)
問題
を自然数とする。 を求めよ。
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とすると 。実部をとり、 の左右対称でまとめる。
解答・解説
方針
の 乗根をすべて足すと 。その実部の和も 。 の項 を除き、対称性で半分にまとめる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 角が等間隔に並ぶ余弦の和には、1のべき乗根の和という見方が効く。
の 乗根をすべて足すと (和が消える)。その実部を取れば、 を から まで足したものが 。
の項は 。残りは と が同じ余弦値をもつ(共役の対)ので、 の和のちょうど2倍。 から が出る。
① 実部の総和は 。 の実部をとると
② 対称性でまとめる。 (偏角が符号違いで余弦は等しい)だから、 は の組で同じ値が 回ずつ現れる。よって ③ 値を確定する。 ①で の項 を分けると 。②を代入して
まとめ 余弦の和は“ のべき乗根の総和 ”の実部として捉えるのが急所。 の を除き、 の左右対称で半分にすると、値は によらず 。複素数(単位円上の点)と数列の和・三角の融合。
発展 — 一歩先へ。 同じ図形的事実の虚部から (正弦の和)も出る。正 角形の頂点ベクトルの和が零ベクトル、という1つの事実が、余弦の和 と正弦の和 を同時に生んでいる。
の 乗根の和が であることと、余弦の対称性 から 。
別解
別解 — 正 角形の頂点ベクトルの和が (図形で納得するルート)。 単位円上に、 の 乗根を頂点とする正 角形を描く。各頂点を指す矢印(単位ベクトル)を全部足すと、対称性から零ベクトルになる。
零ベクトルなら、 成分( 余弦)の合計も 成分( 正弦)の合計も 。とくに
の頂点は で余弦 。残りの 個は、 軸について上下対称なペア( と )に分かれ、同じ余弦値を2回ずつ与える。だから
複素数の等比和(本解)を、正多角形の「重心が中心」という図形的事実で言い換えた。矢印を足すと真ん中に戻る、という絵が答えの を支えている。
ポイント
- は の 乗根の実部。
- べき乗根の総和 の実部から 。
- の左右対称で半分にまとめ、答えは 。
よくある間違い
- の項 を和に含めるか除くかを混同する(全根の和 は を含む。求める は から)。
- 対称のペア と が同じ余弦になることを使わず、 倍にまとめられない。
- の を落として とする。