数学A / 整数の性質
連続する4整数の積に1を加えると平方数
問題
を整数とする。連続する つの整数の積 に を加えると、平方数になることを証明せよ。
ヒントを見る
つの積は、 と に組むと、どちらも を含む。 と置きかえて、 した式が『何かの 乗』にまとまるか見よう。
解答・解説
方針
つを『両端どうし』『内側どうし』で組むと、同じかたまり()が現れる。それを1文字に置きかえると、きれいな2乗の形が見えてくる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 つの数をそのまま前から掛けて展開すると、 次式の海に溺れてしまう。
そこで「両端どうし」「内側どうし」で組んでみる。すると両方に同じかたまり が現れる。この対称性の発見が全てだ。
かたまりを 文字 に置きかえると、積は になる。 を足すと ときれいにまとまる。
「対称な組み方で共通のかたまりを作る」。これが式変形の発想になる。
つの整数を、両端どうし・内側どうしで組む。
どちらも を含む。そこで と置くと、積は
を加えると
を戻して
は整数だから、右辺は平方数だ。
(例: なら 。確かに の 乗になっている。)
発展 — 一歩先へ。 連続する つの整数の積は、いつでも平方数のちょうど 手前になる。 がそれを保証する。
数の並びを中心 のまわりで見ると、両端どうし・内側どうしがそれぞれ対称に並んでいる。その対称性が、共通のかたまりが現れる理由だ。
連続する整数の積は、階乗の倍数になったり平方数の近くに来たりと、きれいな性質を多く持つ。並びの対称性を利用するのが、こうした問題に共通する鍵になる。
(証明は解答参照)
別解
別解 — 小さい値で実験して答えを見つける(苦手な人向けの実験ルート)。 うまい組み方が見えないときは、まず具体的な で計算して規則を探す。
- :。
- :。
- :。
平方の中身 を見て、 に を入れると とぴったり一致する。そこで「 した数は ではないか」と予想する。
予想を確かめるため、 を展開すると
一方 だから、 を足すとぴったり一致する。予想は正しく、本解と同じ答えになる。
ポイント
- 両端どうし・内側どうしで組むと同じかたまりが出る
- と置くと
- 置きかえで『何かの2乗』の形を作るのがカギ
よくある間違い
- つを前から順に掛けて 次式まで展開し、平方の形が見えず行き詰まる。
- 組む相手を「両端と内側」でなく「隣どうし」に選び、共通のかたまり が出ずに失敗する。
- を とまとめず、 のまま平方だと気づかない。