数学A / 場合の数

9人を3人ずつ3組に分ける

★★★ 応用組分け組合せ

問題

9人を3人ずつ3つの組に分ける。

(1) A, B, C と名前のついた3つの組に分ける方法は何通りか。

(2) 組に名前をつけず、単に3つの組に分ける方法は何通りか。

ヒントを見る

(1)名前つきの組なら順に選ぶだけ。(2)名前なしの組は、(1)で同じ分け方を『 組の並べ替えぶん』だけ重複して数えている — その分で割る。

解答・解説

方針

標準の『6人を2人ずつ』の、人数が増えた版だ。

考え方は同じ。区別のある組なら順に選んでかけ、区別のない組なら同じ大きさの組の並べ替えで割る。

人数と組数が増えても、 で割る一手を忘れないことがすべてだ。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 これは、基本の「 人を 人ずつ」の拡大版だ。

構造は同じ。まず区別ありで数え、そのあと区別のない同じ人数の組の並べ替え で割る。

人数が増えても、割る理由は変わらない。同じ分け方が 回だぶって数えられるからだ。原理から自分で再現できるかを問う問題だ。

(1) 名前のついた組 A, B, C に、順に人を選んで入れる。

(2) 組に名前がない場合を考える。(1)では、同じ3人組の集まりでも「どれを A・B・C と呼ぶか」で 通りを別々に数えている。組に名前がなければ、これらは全部同じ分け方なので、6で割る。

まとめ:3つの組がすべて同じ人数(3人)だからこそ、 通りの呼び替えが全部ダブりになる。もし『4人・3人・2人』のように人数がすべて違えば、組の大きさで自然に区別がつくので割る必要はない。「同じ大きさの組が何個あるか」を見て、その個数の階乗で割る、と覚えておこう。

発展 — 一歩先へ。 同じ人数 の組を 個つくって 人を分ける数は、一般に だ。いまは になる。

名前をつけた(区別する)組に分ける数は で、これは名前なしの数のちょうど 倍。名前の付け替え 通りだけ多く数えているからだ。

この分数はいつも整数になる。実際に「分け方の個数」を数えているのだから、割り切れて当然だ。階乗の割り算が整数になる背景には、たいていこうした数え上げの意味がある。

(1) 1680通り (2) 280通り

別解

別解 — 「その組の代表」を決めて重複を出さずに数える(割り算のいらないルート)。 (2)の名前なしの組分けを、 で割らずに直接数える。

コツは、組を「いちばん若い番号の人」で見分けること。まず全体で最年少の 番を含む組をつくる。 番の相手 人を残り 人から選んで 通り。

次に、まだ組に入っていない人のうち最年少の人を含む組をつくる。相手 人を残り 人から選んで 通り。

残った 人が最後の組で 通り。組はいつも「含まれる最年少の人」でひとりでに見分けられるので、重複は生じない。

区別ありで数えて で割る本解と同じ 通り。代表を決める見方だと、そもそもだぶりが出ない。

ポイント

  • 区別のある組分けは、順に をかける
  • 区別のない組分けは、同じ大きさの組の個数の階乗で割る
  • 同じ人数の組が3つ → で割る(人数が全部違えば割らない)

よくある間違い

  • (2)で で割り忘れ、 をそのまま答える(名前なしの組では呼び替え 通りがだぶる)。
  • (1)で で止め、最後の ()を掛け忘れて形をくずす。
  • 人数がすべて同じ なのに、人数の違う組分けと混同して割る個数を取り違える。