数学II / 図形と方程式
弦の中点と長さ
問題
円 と直線 の2つの交点を 、 とする。弦 の中点の座標と、弦 の長さを求めよ。
ヒントを見る
代入して 次方程式を作るところまでは共有点の問題と同じ。中点は 解を個別に求めなくても、和の情報だけで出せることに気づけるか。長さは、傾きの分かっている直線上の 点だから 座標の差から伸ばせる。
解答・解説
方針
直線を円に代入して交点の を出す。2解の平均が中点の 、それを直線に入れて 。長さは2交点間の距離。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 交点を文字のまま扱うのが、この問題の設計だ。直線を円に代入して得る2次方程式の2解が、交点の 座標である。
中点の 座標は2解の平均、つまり 。解と係数の関係で、解を求めずに出せる。
弦の長さも から組み立てられる。「解を求めない」姿勢が計算を軽くする。
を に代入する。
因数分解して 、。交点は 、。
中点は 、 それぞれの平均。
長さは2交点間の距離。
発展 — 一歩先へ。 代数ルートの と幾何ルートの 。同じ弦の長さの2つの式は、「解と係数の関係」と「三平方の定理」が同じ内容を語れることを示している。
弦の中点の集まり(直線の傾きを変えながら追う)は、中心を通る円になる。軌跡の単元の定番問題として、今日の「中点=垂線の足」の見方がそのまま伏線になっている。
中点 、長さ
別解
円の対称性を使う幾何ルートなら、2次方程式すら要らない。
弦の中点は、中心から弦へ下ろした垂線の足だ(垂線は弦を二等分する)。中心 から直線 への垂線は 。連立して足は 。これが中点である。
弦の長さは、三平方の定理で出る。中心から直線までの距離は 。半径 との直角三角形から、弦の半分は
よって弦の長さは 。
「中心・垂線の足・弦の端」の直角三角形は、円の弦の万能装置だ。代数ルート(解と係数)との答えの一致が、そのまま検算になる。
ポイント
- 交点の は連立で2次方程式にして求める。
- 弦の中点は交点の平均。中心から弦への垂線の足でもある。
よくある間違い
- 中点の 座標を、 座標と独立に計算しようとする(中点は直線上なので直線の式に代入)
- 弦の長さで、 座標の差 に傾き分の を掛け忘れる
- 幾何ルートで、半径と距離の2乗の引き算()の順序を逆にする