数学II / 図形と方程式
直線に関する対称点
問題
直線 に関して、原点 と対称な点 の座標を求めよ。
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対称の定義に戻ろう。 と の関係を『中点がどこにあるか』と『結んだ線が軸とどう交わるか』の つの条件で式にすると、未知数 つ・条件 つでちょうど解ける。
解答・解説
方針
対称点には2つの条件がある。「 の中点が直線上にある」ことと、「直線 が対称の軸に垂直」なこと。この2式で を求める。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「直線に関して対称」を、式の条件に翻訳する。条件は2つある。
① の中点が、対称の軸(直線)の上にある。②直線 が、軸と垂直である。
とおいて、この2条件を連立すれば が決まる。折り紙で折ったときの「折り目に対する重なり」を、中点と垂直の2言語で書いたものだ。
とおく。
条件① 中点が軸上。 の中点 が 上にあるので
条件② 垂直。軸の傾きは 。直線 の傾き との積が 。
2式から 。よって 。
発展 — 一歩先へ。 対称点の技の代表的な使い道が「川で水をくんで帰る最短経路」型の問題だ。直線の向こうへ点を折り返すと、折れ線の長さが1本の線分の長さに化けて、最短が一目で決まる。
「直線 に関する対称」は座標の入れかえ という特別に美しい形になり、数学IIIの逆関数のグラフの対称性として再登場する。
別解
「垂線の足まで行って、同じだけ進む」2段ルートだと、連立が小さくなる。
まず原点から軸 に下ろした垂線の足 を求める。垂線は原点を通り傾き (軸の傾き と垂直)だから 。軸との交点で 。
対称点は、 からさらに同じ矢印だけ進んだ先だ。
「足を求める」計算は交点1回で済み、倍に伸ばすのは掛け算だけ。2条件の連立と同じ答えに着くが、図の動き(降りて、突き抜ける)がそのまま計算になっているぶん、状況を見失いにくい。光の反射の問題(最短経路)でも、この足→倍進むの手順がそのまま使える。
ポイント
- 対称点は『中点が軸上』+『結ぶ線が軸に垂直』の2条件。
- 軸の傾きから、結ぶ線の傾き(垂直)が決まる。
よくある間違い
- 中点条件と垂直条件の一方だけで解こうとする(2条件で初めて1点に決まる)
- 垂直の傾きの符号を誤り、軸と平行な方向へ進んでしまう
- の伸ばし方を の位置で止める(足は中点であって対称点ではない)