数学II / 図形と方程式

直線に関する対称点

★★ 標準対称点

問題

直線 に関して、原点 と対称な点 の座標を求めよ。

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対称の定義に戻ろう。 の関係を『中点がどこにあるか』と『結んだ線が軸とどう交わるか』の つの条件で式にすると、未知数 つ・条件 つでちょうど解ける。

解答・解説

方針

対称点には2つの条件がある。「 の中点が直線上にある」ことと、「直線 が対称の軸に垂直」なこと。この2式で を求める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「直線に関して対称」を、式の条件に翻訳する。条件は2つある。

の中点が、対称の軸(直線)の上にある。②直線 が、軸と垂直である。

とおいて、この2条件を連立すれば が決まる。折り紙で折ったときの「折り目に対する重なり」を、中点と垂直の2言語で書いたものだ。

重要対称点 :① の中点が軸(直線)上 ②直線 が軸に垂直

とおく。

条件① 中点が軸上 の中点 上にあるので

条件② 垂直。軸の傾きは 。直線 の傾き との積が

2式から 。よって

xyO中点P(4,4)
軸 x+y=4 に関して O と対称な点 P(4,4)

発展 — 一歩先へ。 対称点の技の代表的な使い道が「川で水をくんで帰る最短経路」型の問題だ。直線の向こうへ点を折り返すと、折れ線の長さが1本の線分の長さに化けて、最短が一目で決まる。

「直線 に関する対称」は座標の入れかえ という特別に美しい形になり、数学IIIの逆関数のグラフの対称性として再登場する。

別解

「垂線の足まで行って、同じだけ進む」2段ルートだと、連立が小さくなる。

まず原点から軸 に下ろした垂線の足 を求める。垂線は原点を通り傾き (軸の傾き と垂直)だから 。軸との交点で

対称点は、 からさらに同じ矢印だけ進んだ先だ。

「足を求める」計算は交点1回で済み、倍に伸ばすのは掛け算だけ。2条件の連立と同じ答えに着くが、図の動き(降りて、突き抜ける)がそのまま計算になっているぶん、状況を見失いにくい。光の反射の問題(最短経路)でも、この足→倍進むの手順がそのまま使える。

ポイント

  • 対称点は『中点が軸上』+『結ぶ線が軸に垂直』の2条件。
  • 軸の傾きから、結ぶ線の傾き(垂直)が決まる。

よくある間違い

  • 中点条件と垂直条件の一方だけで解こうとする(2条件で初めて1点に決まる)
  • 垂直の傾きの符号を誤り、軸と平行な方向へ進んでしまう
  • の伸ばし方を の位置で止める(足は中点であって対称点ではない)