数学II / 図形と方程式

三角形の面積

★★ 標準点と直線の距離面積

問題

3点 を頂点とする三角形 の面積を求めよ。

ヒントを見る

『底辺 × 高さ ÷ 2』に持ち込む。底辺は 点間の距離で出せるが、高さをどう測るか — 頂点から直線までの距離とみなせないか。

解答・解説

方針

底辺を とみて、その直線の方程式を出す。高さは点 から直線 までの距離。面積は 高さ。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 座標平面の三角形の面積は、「底辺×高さ÷2」を座標の道具で組み立てる。

底辺は2点間の距離(たとえば )。高さは、残りの頂点 から直線 までの距離だ。

直線の式 → 点と直線の距離、と今まで習った道具が数珠つなぎで働く。この単元の総合演習のような1問である。

公式三角形の面積 。高さ=点と直線の距離

底辺 の直線を求める。傾きは を通るので 、整理して

高さ から直線 までの距離。

底辺の長さは

面積は

xyOABC
底辺 BC と、A から BC への高さ(垂線)

発展 — 一歩先へ。 は、底辺・高さ方式を文字で一般化すると導ける(距離の根号が約分で消える)。2つの方法は同じ計算の別の顔だ。

頂点がすべて格子点の多角形なら、面積は「内部の格子点数+周上の格子点数の半分−1」で数えられるというピックの定理も知られている。座標幾何と数え上げが出会う、楽しい寄り道である。

別解

1つの頂点を原点へ平行移動すると、面積が「たすき掛け」1回で出る。

が原点に来るように全体をずらす。。平行移動しても面積は変わらない。

原点と2点 の三角形の面積は

という公式で一撃だ。代入して

底辺・高さの計算(距離の根号)が一切出てこないのが強みで、頂点が格子点の三角形では最速ルートになる。公式の中身 は、数学Cで学ぶ外積(の2次元版)である。

ポイント

  • 面積=½×底辺×高さ。高さは頂点から対辺への距離。
  • が底辺と高さで打ち消し合い、きれいな値になる。

よくある間違い

  • 点と直線の距離の公式で、分子の絶対値を忘れる
  • たすき掛け公式で移動前の座標をそのまま使う(1頂点を原点へずらしてから)
  • の組み合わせを取り違える( のたすきの向き)