数学II / 図形と方程式

kによらず通る定点

★★★★ 難関直線定点

問題

を実数の定数とする。直線 は、 の値によらず定点を通る。その定点の座標を求めよ。

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式を について整理し、 の形にする。「 によらず成り立つ」ためには、 の係数と残りがともに

解答・解説

方針

式を について整理する: の値によらず成り立つには、 の係数と定数項がともに つの式を連立して定点を求める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 によらず通る定点」は、式を について整理するのが定石。 でくくる。

について整理すると

がどんな値でも成り立つには、 の係数と定数項が同時に 。すなわち かつ 。この連立を解くと定点

重要 の恒等式 がすべての で成り立つ ⟺ かつ

について整理する。 でくくる。

② 係数を にする。 によらず成り立つには

③ 連立する。 式を足すと に代入して 。よって定点は

xyO(1, −1)
k を変えた直線の族はすべて定点 (1,−1) を通る

まとめ:「パラメータによらず通る定点」は「 について整理して、係数と定数をともに 」。 の恒等式とみるのがカギ。 式の連立で定点の座標が決まる。図では、 を変えた各直線が 点で束になって通る。

発展 — 一歩先へ。 パラメータ を含む直線 は、 の交点を必ず通る直線の族(直線束)。定点は 円の交点を通る円の族(円束、前問)と同じ発想で、「共通点を通る図形の族」はパラメータ つで表せる。射影幾何の基本構造だ。

別解

別解 — 本の具体的な直線の交点として求める(苦手な人にも確実なルート)。 によらず通る定点」は、 に具体的な値を つ入れて 本の直線を作り、その交点を求めればよい(定点はどの の直線にも乗るから)。

: 、すなわち : 、すなわち

この 本を連立: に入れて 。交点

念のため別の で確認: なら で満たす。

でくくって係数 とする本解と同じ 。「定点は全部の直線に乗る」から、 本の代表を選んで交点を出せば十分。 の一次式の“束”は、その定点を中心に回る直線の集まりだ。

ポイント

  • と整理。
  • を連立 →

よくある間違い

  • 式を について整理せず、定点の求め方が分からない。
  • の係数 と定数項 の両方を とおくところ、片方だけにする。
  • 連立 の解 を誤る。