数学II / 図形と方程式
kによらず通る定点
問題
を実数の定数とする。直線 は、 の値によらず定点を通る。その定点の座標を求めよ。
ヒントを見る
式を について整理し、 の形にする。「 によらず成り立つ」ためには、 の係数と残りがともに 。
解答・解説
方針
式を について整理する:。 の値によらず成り立つには、 の係数と定数項がともに 。 つの式を連立して定点を求める。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「 によらず通る定点」は、式を について整理するのが定石。 でくくる。
を について整理すると 。
がどんな値でも成り立つには、 の係数と定数項が同時に 。すなわち かつ 。この連立を解くと定点 。
① について整理する。 を でくくる。
② 係数を にする。 によらず成り立つには
③ 連立する。 式を足すと 、。 に代入して 。よって定点は
まとめ:「パラメータによらず通る定点」は「 について整理して、係数と定数をともに 」。 の恒等式とみるのがカギ。 式の連立で定点の座標が決まる。図では、 を変えた各直線が 点で束になって通る。
発展 — 一歩先へ。 パラメータ を含む直線 は、 と の交点を必ず通る直線の族(直線束)。定点は 。 円の交点を通る円の族(円束、前問)と同じ発想で、「共通点を通る図形の族」はパラメータ つで表せる。射影幾何の基本構造だ。
別解
別解 — 本の具体的な直線の交点として求める(苦手な人にも確実なルート)。 「 によらず通る定点」は、 に具体的な値を つ入れて 本の直線を作り、その交点を求めればよい(定点はどの の直線にも乗るから)。
: 、すなわち 。 : 、すなわち 。
この 本を連立: を に入れて 。交点 。
念のため別の で確認: なら …、。 は で満たす。
でくくって係数 とする本解と同じ 。「定点は全部の直線に乗る」から、 本の代表を選んで交点を出せば十分。 の一次式の“束”は、その定点を中心に回る直線の集まりだ。
ポイント
- と整理。
- 、 を連立 → 。
よくある間違い
- 式を について整理せず、定点の求め方が分からない。
- の係数 と定数項 の両方を とおくところ、片方だけにする。
- 連立 の解 を誤る。