数学II / 図形と方程式

3直線が三角形を作らない条件

★★★★ 難関直線平行・共点

問題

直線 が三角形を作らないような、定数 の値をすべて求めよ。

ヒントを見る

三角形ができないのは つの場合:どれか 本が平行、または 本が 点で交わる。傾きが一致する と、他 本の交点を第 の直線が通る を探す。

解答・解説

方針

直線が三角形を作らないのは、(A) どれか 直線が平行、または (B) 直線が 点で交わる、のいずれか。傾きの一致(平行)と、他 直線の交点を通る条件(共点)を調べる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 直線が三角形を作らないのは 通り。場合を尽くす。

(A) どれか 直線が平行(交わらないので三角形にならない)。傾きを比べる。 の傾き の傾き の傾き

(B) 直線が 点で交わる(共点だと三角形の内部がつぶれる)。前 直線の交点を求め、 本目がそこを通る を出す。両方あわせて

重要 直線が三角形を作らない ⟺ (A) どれか 直線が平行、または (B) 直線が 点で交わる

① 傾きを整理する。 は傾き は傾き は傾き

xyO交点
第1・第2直線の交点 (5/3,−2/3) を第3直線 ax+y=0 が通ると三角形が潰れる(a=2/5 の場合)

② (A) 平行になる。 直線が他のどちらかと平行:

  • (第 直線と平行)
  • (第 直線と平行)

③ (B) 直線が共点。、第 直線の交点を求める。 を足すと 。交点 を第 直線 が通る:

④ まとめる。

まとめ:「三角形を作らない」は「平行 or 共点」の 場合を漏れなく。平行は傾きの一致、共点は他 直線の交点を通る条件。 つの が出る。

発展 — 一歩先へ。 直線 が三角形をなさない条件は、係数の 行列式 。行列式 は「 本が平行または 点で交わる」を一度に表す。連立方程式が解をもつ・もたない・無数にもつの判定(クラメルの公式)と直結し、線形代数の基本だ。

別解

別解 — 連立の解の存在で「三角形をなす」を判定する(得意な人向けの視点)。 直線が三角形をなす どの 本も交わり、 本が 点に集まらない。これを「 本のうち 本ずつの交点が 個できて、互いに異なる」と読む。

平行(交点が無限遠)になるのは傾きの一致。()、()で 本目が他のどちらかと平行。

共点(交点が 個に潰れる)は、前 直線 の交点を 本目が通るとき。交点は連立して から

直線の係数行列の行列式 が「平行または共点」( 本が三角形をなさない)の統一条件で、これを解くと がすべて出る。場合分け(本解)を つの行列式にまとめられる。

ポイント

  • 平行:
  • 共点:交点 を通る →

よくある間違い

  • 「三角形を作らない」を平行のみ()で済ませ、共点()を落とす。
  • 平行の条件を切片の一致とする(傾きの一致=平行)。
  • 共点の条件で、前 直線の交点 の計算を誤る。