数学II / 図形と方程式
円と直線の共有点
問題
円 と直線 の共有点の座標を求めよ。
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共有点は『両方の式を同時に満たす点』。直線の式を円に代入して、 文字の 次方程式に落とそう。 が つ出たら、対応する も忘れずに。
解答・解説
方針
直線の式を円の式に代入して、 だけの2次方程式にする。それを解けば共有点の 座標が出る。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「共有点」とは、両方の式を同時に満たす点。だから連立方程式を解けばよい。
直線の式を、円の式に代入する。( が で表されているので、代入が楽だ。)
次方程式になった。
を忘れずに求める。 に戻して
だけ出して安心しない。 聞かれているのは点の座標である。
を に代入する。
展開して整理する。
因数分解して
に戻す。 のとき 、 のとき 。よって共有点は 、。
発展 — 一歩先へ。 円と直線の共有点は、多くても 個である。これは「円が 次曲線だから」だ。
代入して得られる方程式の次数が、共有点の個数の上限を決める。
- 直線と直線: 次方程式 → 共有点は最大 個
- 円と直線: 次方程式 → 最大 個
- 円と円: (引き算すると直線になる)→ 最大 個
- 次曲線と直線: 次方程式 → 最大 個
「 次曲線と 次曲線の交点は、最大 個」 — これをベズーの定理という(複素数の範囲で、重複も数えれば、ちょうど 個)。
円( 次)と円( 次)なら 個? — 実際には最大 個に見える。残りの 個はどこへ行ったのか。
答え: 無限遠点と、複素数の点に隠れている。 すべての円は「無限遠にある つの虚な点」を共有している、という驚くべき事実がある(円点と呼ばれる)。だから実際に見える交点は 個。
この "見えない交点" を数に入れることで、定理がきれいに成立する。 数学者は、法則を美しく保つために、しばしば世界を広げる — 虚数を導入したのと、同じ精神である。
高校の範囲では見えないが、その先には「射影幾何」「代数幾何」という広大な世界が広がっている。 と の交点を求めるという素朴な計算は、その入り口に立っている。
、
別解
計算する前に、「共有点がいくつあるか」を予言できる。 中心と直線の距離を見るだけだ。この見方は、円と直線の問題すべてを見通す。
予言の方法: 中心から直線までの距離 と、半径 を比べる。
円 の中心は原点 、半径は 。
直線 を一般形に直す。
中心 からの距離を、公式で出す。
比べる。
距離が半径より小さい → 直線は円の中に食い込んでいる → 共有点は 個。
計算する前に、答えの個数が分かった。
つの場合を、絵で覚える。
| 距離と半径 | 位置関係 | 共有点 | 判別式 |
|---|---|---|---|
| 直線が円を貫く | 個 | ||
| 直線が円に接する | 個(接点) | ||
| 直線が円から離れている | 個 |
判別式と、距離。 つの方法は必ず一致する。
実際、代入して得た 次方程式 の判別式は
正 → 実数解 個 → 共有点 個 ✓ 距離で予言した通り。
どちらを使うべきか。
- 共有点の"座標"が欲しい → 代入して解く(判別式ルート)
- 共有点の"個数"だけ知りたい → 距離を測る(こちらが圧倒的に速い)
- 接する条件を求めたい → 距離 半径とおく(判別式 より計算が楽なことが多い)
特に「接する条件」では、距離ルートが強い。
たとえば「直線 が円 に接するような を求めよ」なら
行で終わった。 判別式でやると、代入・展開・整理・ と手順が増える。
検算も忘れずに。 求めた 点が、本当に円の上にあるか。
両方とも円上にある。 そして直線 上にもある( ✓、 ✓)。 つの式を両方チェックする — 連立方程式の答えは、必ず両方に代入して確かめる。
ポイント
- 共有点=連立して代入 → 2次方程式。
- 出た を直線の式に戻して を求める。
よくある間違い
- の値だけ求めて を出し忘れる(答えは点の座標)
- の展開で の項を落とす
- 代入した後の2次方程式で、両辺を2で割るときに定数項を割り忘れる( → )