数学II / 指数関数・対数関数
指数が等しいときの逆数の関係
問題
正の実数 が を満たすとき、 が成り立つことを示せ。
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を共通の値 とおく。指数が下にある式は対数をとって指数を降ろす。 を を底とする対数で表すと が効く。
解答・解説
方針
とおく。 に翻訳し、 を対数の和にする。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 3つの累乗が同じ値になる、という条件は、共通の値に名前を付けると動き出す。 とおく。
示したい式には が並んでいる。指数の逆数は、対数の「底と真数の交換」で作れる: の逆数は だ。
すると3つの逆数が、すべて底 の対数にそろう。あとは が対数の和に化けて、逆数の関係が出る。
① 共通の値でそろえる。 とおく( より )。 だから
② を使う。 対数の性質より
よって 。
まとめ:指数が下にある等式は「共通値 とおき、」に翻訳するのが急所。あとは が対数の和になり、逆数の関係が自然に出る。
発展 — 一歩先へ。 を について解くと 。電気回路で抵抗を並列につないだときの合成抵抗と同じ式だ。一般に ならこの関係が成り立つ。底の掛け算が、指数の「並列合成」に対応している。
答
共通値を とおくと
別解
対数を書かずに、指数の言葉のまま。 とおくところまでは同じ。ここで各式を逆に読むと
に代入すると
より 。 の累乗は指数について単調だから、累乗が等しければ指数も等しい。よって 。
対数の記号が1つも出てこないのが持ち味だ。「対数とは指数の言い換えである」ことが腑に落ちる書き方でもある。常用対数をとって から始める手もあり、どれも同じ骨格になる。
ポイント
- 共通値 で 等に翻訳。
- が対数の和 。
よくある間違い
- 底と真数の交換 が出てこず、 から先へ進めない。逆数がほしいときはこの交換を思い出す。
- を (積のまま)としてしまう。積の対数は対数の和。
- の検分を飛ばす。 なら で、底 の対数(や累乗の比較)が正当化される。