数学II / 指数関数・対数関数
指数方程式が異なる2解をもつ条件
問題
を実数の定数とする。方程式 が異なる つの実数解をもつような の値の範囲を求めよ。
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。 に置換すると の 次方程式。ただし 。「 の 解」は「 の異なる つの正の解」に翻訳する(判別式だけでは足りない)。
解答・解説
方針
と置換すると 。 と は 対 なので「 の異なる 正解」に翻訳し、判別式・和・積で条件を書く。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 だから、 とおけば の2次方程式 に化ける。
置換したら、必ず「 の動く範囲」と「対応の個数」を確認する。 は正の値だけを動き、 と は1対1。だから「 の異なる2実解」は「 の異なる2つの正の解」に、そのまま翻訳される。
正の2解という条件は、判別式だけでは書けない。判別式(異なる2実解)に、解の和と積の符号(2解がともに正)を組み合わせる。
① 置換する。 とおくと
② 異なる2つの正の解の条件。 について次の つ:
- 判別式 または 、
- 解の和 、
- 解の積 。
③ 共通範囲。 つをすべて満たすのは 。
まとめ: で に置換。急所は「 の解 ⟺ の正の解」だから、判別式だけでなく和・積の符号( の保証)まで要ること。 で の重解になり、これが境界。指数方程式と 次方程式の融合。
発展 — 一歩先へ。 は が によらず成り立つ。だから2解があるとき は必ず2解の外側にあり、軸の位置 と合わせると2解はともに 。したがって の2解はともに正、という追加情報までただで手に入る。定点 のような「 が消える場所」は、パラメータ問題の宝物だ。
別解
定数分離してグラフで数える(全部の が一望できる)。 を について解く。 は解にならない()から、 で割ってよい:
右辺のグラフと水平線 の交点の個数が、そのまま の正の解の個数になる。
の枝は負の値しかとらない(、)。 の枝は で最小値 をとり、両側へ増えていく。
- :右の枝と2回交わる → 正の解2個(求める場合)
- : でだけ触れる → 1個(重解)
- ( を除く):どちらの枝とも交わらない → 0個
- :左の枝と1回だけ交わる → 正の解1個( の解も1個)
判別式・和・積の3条件が、グラフでは「水平線が右の枝を2回切る」の一言にまとまる。判別式は正なのに が落ちる理由も、目で見える。
ポイント
- に置換し「異なる2正解」に翻訳。
- 判別式+和+積 で 。
よくある間違い
- 判別式 だけで答えて を含めてしまう(最頻)。 では解の積 で正の解は1個だけになり、 の解も1個。
- の条件そのものを忘れる( の値域)。
- 「 の2解 ⟺ の2解」を無言で使う。 が単調(1対1)だから翻訳できる、という一言が答案に要る。