数学II / 指数関数・対数関数
2ⁿ と 5ⁿ の桁数の和
問題
を自然数とする。 の桁数を 、 の桁数を とするとき、 を を用いて表せ。
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。桁数は常用対数の整数部分。 と は足すと整数 、しかもどちらも整数でない。
解答・解説
方針
がカギ。桁数は で、 から床の和を出す。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 主役は という関係だ。 と は、掛けるとちょうど のあとに が 個並ぶ数になる。桁が補い合う気配がする。
桁数を式で扱うには常用対数を使う。桁数は の整数部分に を足したものだ。
だから と の整数部分の和が知りたい。この2つの数は、足すとちょうど整数 。しかもどちらも整数ではない。実はこの2つの事実だけで、床の和が決まってしまう。
① 桁数を対数で書く。 、。
② 床の和を求める。 より (整数)。 は無理数なので ()は整数でなく、 も整数でない。足して整数になる つの非整数は小数部分が足して だから
③ 桁数の和。 。
まとめ: から 。整数でない 数の小数部分は足して なので床の和は 、桁数の和は 。" が 桁なら は 桁"という美しい関係になっている。指数と整数(常用対数)の融合。
発展 — 一歩先へ。 の小数部分は、 を進めると と のあいだをまんべんなく埋めていくことが知られている(一様分布)。この事実から「 の最高位が になる割合は約 」というベンフォードの法則が導かれる。桁の問題は、小数部分の分布論の入り口だ。
別解
対数を使わずに(桁の不等式を掛け合わせる)。 桁数の定義に戻ると、対数なしでも示せる。
が 桁とは ということ。 が 桁とは ということ。
辺々掛けると
左の等号が成り立つのは、 と がどちらも のべきのときだけ。だが は素因数に を含まないから、 のべきにはならない。よって左も真の不等号で
この間にはさまれる整数は しかない。ゆえに 。
床関数の小数部分(本解)と、桁の不等式の掛け算(本ルート)。同じ事実の2つの顔で、こちらは対数の記号すら使わない。
ポイント
- 桁数 。
- より 。
よくある間違い
- 桁数を の整数部分そのもの( 忘れ)とする。 は で 桁。
- と思い込む。小数部分の和が になるペアでは 小さくなる。本問はまさにそのずれが答えを作っている。
- が整数でない理由を言わずに進める。 が のべきでない( を約数にもたない)ことが根拠。