数学II / 指数関数・対数関数

指数関数の最大・最小(置き換え)

★★ 標準最大最小置き換え

問題

のとき、 の最大値と最小値を求めよ。

ヒントを見る

置きかえて 次関数へ。ここで大事なのは、 の範囲から置きかえた文字の範囲を正しく出すこと。あとは放物線の頂点と両端の比較。

解答・解説

方針

とおくと の2次関数になる。まず の範囲から の範囲を出すのが急所。そのうえで放物線の頂点と両端を見て、最大・最小を決める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 。全部が の言葉で書ける。

とおくと の2次関数だ。

急所は の範囲。 の範囲 を、増加関数 に通して 。この区間の中で、放物線の頂点と両端を調べる。

公式平方完成

で2次関数にする。

の範囲を出す。 は増加関数なので、 から

③ 放物線で最大・最小を読む。 頂点は (範囲内)で最小、範囲の両端のうち頂点から遠い で最大。

xyO最小(1,2)最大(4,11)
y=(t-1)^2+2(横軸 t=2^x、1/2≦t≦4)。頂点t=1で最小2、右端t=4で最大11

に戻す。 すなわち すなわち

まとめ:指数の最大最小は「 で2次関数 → の範囲を出す → 放物線の頂点と両端を見る → に戻す」。 の範囲を出す一手が最重要だ。

発展 — 一歩先へ。 「置きかえ → 新変数の範囲 → 2次関数 → 元へ翻訳」の4段は、(この単元の対数版)でも (三角関数)でも、寸分違わず同じだ。単元をまたいで同じ型が3回出る — 高校数学で最も再利用される設計図の1つである。

範囲の端に文字が入る( など)と、2次関数の「軸と区間の位置関係の場合分け」が合流してくる。2つの単元の道具が同時に試される、良い応用の入り口だ。

最大値 ()、最小値 ()

別解

最後の判定は、2次関数の単元で使った「候補表」に落とすと確実だ。

最大・最小の候補は、頂点(範囲内にあるとき)と両端しかない。 で、頂点は 。範囲 に入っている。

候補 対応する
左端
頂点
右端

最小は頂点の ()、最大は右端の ()。

置きかえ問題は「 の世界で2次関数の作法、最後に へ翻訳」という2言語の往復だ。答えの を書き忘れる事故は、表に「対応する 」の列を最初から作っておくと防げる。

ポイント

  • の範囲から の範囲へ、を必ず先に。
  • 頂点が範囲内なら頂点が最小、最大は頂点から遠い端。

よくある間違い

  • の範囲を のまま( の範囲)にする(正しくは に通した )
  • の変形を などと誤る
  • 最大・最小をとる だけ答えて、 に戻し忘れる