数学II / 指数関数・対数関数
指数関数の最大・最小(置き換え)
問題
のとき、 の最大値と最小値を求めよ。
ヒントを見る
置きかえて 次関数へ。ここで大事なのは、 の範囲から置きかえた文字の範囲を正しく出すこと。あとは放物線の頂点と両端の比較。
解答・解説
方針
とおくと は の2次関数になる。まず の範囲から の範囲を出すのが急所。そのうえで放物線の頂点と両端を見て、最大・最小を決める。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 、。全部が の言葉で書ける。
とおくと の2次関数だ。
急所は の範囲。 の範囲 を、増加関数 に通して 。この区間の中で、放物線の頂点と両端を調べる。
① で2次関数にする。 、。
② の範囲を出す。 は増加関数なので、 から
③ 放物線で最大・最小を読む。 頂点は (範囲内)で最小、範囲の両端のうち頂点から遠い で最大。
④ に戻す。 は すなわち 、 は すなわち 。
まとめ:指数の最大最小は「 で2次関数 → の範囲を出す → 放物線の頂点と両端を見る → に戻す」。 の範囲を出す一手が最重要だ。
発展 — 一歩先へ。 「置きかえ → 新変数の範囲 → 2次関数 → 元へ翻訳」の4段は、(この単元の対数版)でも (三角関数)でも、寸分違わず同じだ。単元をまたいで同じ型が3回出る — 高校数学で最も再利用される設計図の1つである。
範囲の端に文字が入る( など)と、2次関数の「軸と区間の位置関係の場合分け」が合流してくる。2つの単元の道具が同時に試される、良い応用の入り口だ。
最大値 ()、最小値 ()
別解
最後の判定は、2次関数の単元で使った「候補表」に落とすと確実だ。
最大・最小の候補は、頂点(範囲内にあるとき)と両端しかない。 で、頂点は 。範囲 に入っている。
| 候補 | 対応する | ||
|---|---|---|---|
| 左端 | |||
| 頂点 | |||
| 右端 |
最小は頂点の ()、最大は右端の ()。
置きかえ問題は「 の世界で2次関数の作法、最後に へ翻訳」という2言語の往復だ。答えの を書き忘れる事故は、表に「対応する 」の列を最初から作っておくと防げる。
ポイント
- の範囲から の範囲へ、を必ず先に。
- 頂点が範囲内なら頂点が最小、最大は頂点から遠い端。
よくある間違い
- の範囲を のまま( の範囲)にする(正しくは に通した )
- の変形を などと誤る
- 最大・最小をとる だけ答えて、 に戻し忘れる