数学II / 指数関数・対数関数

指数不等式(置き換え)

★★ 標準指数不等式置き換え

問題

不等式 を解け。

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置きかえで 次不等式に。文字の範囲が出たら指数の世界に戻す — 戻すときの不等号の向きは底の大きさで決まる。置きかえた文字が正であることも忘れずに。

解答・解説

方針

とおいて の2次不等式にする。 の範囲を出したあと、 に戻して の範囲に直す。このとき底 なので不等号はそのまま。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 前問と同じ ()の置きかえで、今度は2次不等式になる。

から 、つまり とも両立している。

仕上げは への翻訳。 で、底 より大きい(増加関数)から、不等号の向きはそのまま 。「戻すときの向き」の判断が最後の関門だ。

重要()で2次不等式にし、 の範囲を に戻す

で置き換える。

② 因数分解して の範囲を出す。

(この範囲はすべて を満たすので、置き換えの条件もクリア。)

に戻す。 。底 なので不等号はそのまま。

xyOt=1t=4
t=2^x とおくと t²−5t+4=(t−1)(t−4)≤0 ⟺ 1≤t≤4 ⟺ 0≤x≤2

まとめ:置き換えで の範囲を出したら、 に戻して にする。戻すときの不等号は、底 ならそのまま・底 なら逆。

発展 — 一歩先へ。 「単調増加なら向きそのまま、単調減少なら反転」という戻しの原則は、対数不等式(底が より小さい場合)でこの単元のもう1つの山場になる。指数と対数、同じ原則が2回試される。

の不等式の解が のような「 と交わらない」区間になったら、対応する は存在せず「解なし」。置きかえの範囲との共通部分をとる、という集合の操作が常に裏で動いている。

別解

最後の「 から へ戻す」段を、グラフの絵で確かめる習慣をつけたい。

のグラフは、右上がりの単調増加。この絵の上で「 以上 以下」の部分に印をつける。

高さ に対応する 。高さ に対応する 。単調増加だから、高さの区間 と横位置の区間 が、順序を保ったまま1対1に対応する。

もし底が なら、グラフは右下がりで、高さの区間と横位置の区間の対応が逆転する — 不等号の反転の正体は、この絵の傾きの向きだ。「戻す前にグラフを1本描く」だけで、反転の要不要を暗記から観察に変えられる。

ポイント

  • の範囲 → に戻して の範囲へ。
  • 戻すときの不等号の向きは底で決まる。

よくある間違い

  • の2次不等式を解いた段階で終わり、 に戻し忘れる
  • 戻すときに不要な不等号の反転をする(底 ならそのまま)
  • の前提を忘れ、 の側の議論を混ぜる