数学II / 指数関数・対数関数

指数不等式を満たす最小の自然数(常用対数)

実戦編指数対数指数不等式常用対数単元横断

問題

とする。 を満たす最小の自然数 を求めよ。

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の対数をとると 。負の数で割るので不等号が反転。

解答・解説

方針

両辺の常用対数をとる。 に注意して不等号の向きを反転させ、 の下界を求めて最小の自然数を選ぶ。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 を何回掛けたら を下回るか。回数 が指数の位置にいるから、対数で引きずり下ろす。

両辺の常用対数をとると 。ここで最大の注意点がある。 は負だ。

負の数で割ると不等号の向きが反転する。 と正しく向きを変え、これを超える最小の自然数を選ぶ。

重要。負の数で割ると不等号は反転

① 対数をとる。 の両辺の常用対数をとると を数値化。

を求める。 。両辺を負の で割ると不等号が反転し これを満たす最小の自然数は

まとめ を反転して 、最小 。指数不等式と常用対数の融合。負の対数で不等号が反転するのを忘れない。

発展 — 一歩先へ。 倍の繰り返しは「減衰」であり、半分になるまでの回数(半減期)は 回。 は半分を約 回重ねた量()だから、 回 — 同じ答えに着く。放射性物質の崩壊や薬の血中濃度など、減衰現象はみなこの計算で読める。

常用対数をとる。。最小の自然数は

別解

別解 — 分数をなくしてから対数をとる(符号ミスを封じるルート)。 が負であることが、この問題の事故多発地帯だ。そこで、負の対数が出ない形に先に直す。

両辺とも より大きい数のべきになった。常用対数をとると

よって最小の 。移項の途中で負の数で割る場面が消え、不等号の反転を一度も使わずに済んだ。検算として も成り立つ。

ポイント

  • 対数をとって
  • 負で割り反転、、最小

よくある間違い

  • で割るときの不等号の反転を忘れる(この問題の事故の大半)。
  • から と答える(「超える最小の自然数」は )。
  • 答えの検算をしない( — 境界の両側を確かめると確信できる)。