数学II / 指数関数・対数関数

指数の大小比較(対数をとる)

実戦編指数対数大小比較常用対数単元横断

問題

とする。 つの数 を大きい順に並べよ。

ヒントを見る

対数をとると など。。数値を比べる。

解答・解説

方針

指数が大きく直接比較できないので、常用対数をとって指数を前に出す。 を使って数値化し比べる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 — 指数も底も違う巨大数は、そのままでは比べられない。

大小比較の定番は常用対数をとること。 は単調増加だから、対数の大小がそのまま元の数の大小になる。

指数が前に降りて 。与えられた つの値だけで全部が数値になる。

重要

① 対数をとる。 ② 大小。 。対数は単調増加だから元の数も同じ順。

5²²4³³3⁴⁴15.419.921.0
常用対数の値で比較: log(5²²)=15.4 < log(4³³)=19.9 < log(3⁴⁴)=21.0 → 5²²<4³³<3⁴⁴

まとめ 常用対数をとって 、よって 。大小比較と常用対数の融合。 の書き換えが要。

発展 — 一歩先へ。 「指数の公約数でくくる」と「対数をとる」は同じことの2つの顔だ。 の比較は の比較で、 を公約数 でくくるのは対数の両辺を で割ることに当たる。きれいにくくれるときは指数で、くくれない一般の場合は対数で — 使い分けが効く。

常用対数をとる。。よって

別解

別解 — 対数を使わず、指数を でそろえる(得意な人向けの一撃)。 指数 の最大公約数は 。そこで全部を「 乗」の形にくくる。

同じ 乗どうしなら、中身の大小がそのまま全体の大小( は正の範囲で単調増加)。

対数表なし・計算ほぼゼロで順位が確定する。指数の公約数をくくる手は、大小比較でまず最初に試す価値がある。対数(本解)は公約数がないときの一般兵器だ。

ポイント

  • 指数の大小は対数をとって比べる。

よくある間違い

  • が与えられていないと手が止まる( の変換)。
  • などの掛け算で桁を誤る(2つの積の差は 前後 — 細かい計算ミスが順位を壊す)。
  • 「底が大きいほど大きい」「指数が大きいほど大きい」と、片方だけ見て即断する。