数学II / 指数関数・対数関数

指数不等式を満たす最小の整数

★★★★ 難関常用対数指数不等式

問題

を満たす最小の整数 を求めよ。ただし とする。

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両辺の常用対数をとると、 についての 次不等式になる。 を計算して、これより大きい最小の整数を選ぶ。

解答・解説

方針

両辺の常用対数をとる。 を計算し、これを超える最小の整数を求める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 を満たす最小の 。両辺とも巨大で直接は比べられない。

指数の肩の を下ろしたい。そのための道具が対数。両辺の常用対数をとる。

は増加関数だから、 は同値。

、すなわち 。これを超える最小の整数を探す。

公式()⟺ (両辺の常用対数をとる)

① 常用対数をとる。 の両辺の常用対数をとると( は増加関数だから不等号はそのまま)

の範囲。

③ 最小の整数。 を満たす最小の整数は

(確認:。確かに で初めて超える。)

まとめ:指数不等式は「両辺の常用対数」で 次不等式に。 を超える最小の整数 。境界の で実際に確かめると安心。

発展 — 一歩先へ。 は「底の入れ替えで対数は逆数になる」性質()。 の間を対数が橋渡しし、片方の値からもう片方が出る。大きな数を「小さい底の何乗か」に翻訳するのは、対数の最も基本的な使い方だ。

別解

別解 — の累乗に翻訳する(得意な人向けの視点)。 を「 の何乗か」で捉える。

だから 。ここで

よって

となる最小の整数

両辺の常用対数をとって とする本解と、指数を同じ底 にそろえるこの解は同じ。 と底がそろえば、指数を比べるだけで が見える。

ポイント

  • 常用対数をとり
  • → 最小の整数

よくある間違い

  • 対数をとる向きを誤り、 と不等号を逆にする。
  • から最小整数を とする( を超える最小は )。
  • の常用対数で、右辺 と混同する。