数学II / 指数関数・対数関数

対数方程式(係数と真数条件)

★★★ 応用対数方程式真数条件

問題

方程式 を解け。

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係数の は真数の指数に取り込める。右辺の も対数の形に直せる。両辺とも つの対数にまとまれば真数比較 — この問題では真数条件による選別が特に効いてくる。

解答・解説

方針

真数条件をまず書く。係数 は真数の 乗に、右辺の に直して、両辺を1つの対数にそろえる。真数どうしを等しいとおいて2次方程式を解き、条件で絞る。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 両辺を つの対数の形にそろえたい。そうすれば真数どうしの等式に持ち込める。

そのために、係数 は真数の 乗に取り込む。右辺の と見て対数に押し込む。

こうして「係数・定数を対数の中へ押し込んでから真数比較」に持ち込む。同時に、真数条件で解を絞り込むところまでが一組の作業だ。

公式

① 真数条件を書く。 かつ 、まとめて

② 両辺を1つの対数にそろえる。 係数 乗、

③ 真数を等しいとおく。 同じ底の対数が等しいので真数も等しい。

解の公式より

④ 真数条件で絞る。 が必要。 は不適。 を満たす。

まとめ:係数つき対数方程式は「真数条件 → 係数を指数に・定数を に → 真数を等しいとおく → 条件で絞る」。 のような条件外の解を落とすところまでが解答だ。

発展 — 一歩先へ。 なぜ という「にせの解」が現れたのか。犯人は「係数を指数に取り込む」変形そのものだ。

もとの 、つまり でしか定義されない。ところが変形後の 、つまり なら定義される。この一手で、 の世界まで定義域がこっそり広がる。

広がった側に紛れ込んだのが だ。変形が定義域を広げるときは、得た解を必ずもとの条件に照らす。対数・根号の方程式で「にせの解」が出る仕組みは、いつもこの定義域の拡大にある。

別解

別解 — つのグラフの交わりで見る(苦手な人向けの視覚ルート)。 左辺 と右辺 を、同じ 平面のグラフとして思い描く。

どちらも でしか描けない。 に近づくと左辺は真っ逆さまに へ落ち、 が大きくなると左辺のほうが速く伸びる。だから 本は の範囲でちょうど 回だけ交わる。

その交点が答え。交点の を式で出すと 、すなわち から

グラフが でしか存在しないので、 はそもそもグラフの無い場所にある「幻」。残るのは だけだ。真数条件で機械的に絞る本解と同じ答えに、絵で納得できる。

ポイント

  • 解を真数条件()でふるいにかける。

よくある間違い

  • を答えに含める。 が負になり真数条件 を満たさず不適。
  • 係数 を真数の 乗にせず と外に出し、左辺を としてしまう。
  • 右辺の と取り違え(正しくは )、 と誤る。