数学II / 指数関数・対数関数

常用対数の文章題(半減期)

★★★ 応用常用対数文章題

問題

ある放射性物質は 年ごとに量が半分になる。量が最初の 以下になるのは、最短で何年後か。ただし とする。

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半減 回後の倍率を式にして、条件を不等式に。常用対数をとると の不等式になる。最後に『回数』と『年数』の換算を忘れずに。

解答・解説

方針

年ごとに半分なので、 回( 年後)で 倍。 を満たす最小の整数 を、 をとって求める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 年ごとに半分」を式にする。 回半減すれば量は 倍だ。

求めたいのは、これが 以下になること。つまり という不等式を立てる。

が指数の肩にいるので、 をとって下ろす。最後に、回数 を年数 に直すのを忘れないことが急所だ。

公式

① 条件を式にする。 年ごとに半分なので、 回半減( 年後)で 倍。条件は

② 両辺の をとる。

(両辺を 倍したので不等号が逆になった点に注意。)

③ 最小の整数を選び、年数に直す。 以上の最小の整数、つまり

半減 年後。

xyOy=1/100n≈6.6
量 (1/2)^n が 1/100 以下になるのは n≥7(半減期5年ごと→35年後)

まとめ:半減期の問題は「 回で 倍」。 をとると 倍で不等号が逆になる。整数 を出したら、 回あたりの年数( 年)を掛けるのを忘れずに。

発展 — 一歩先へ。 半減期の背後には、連続的な減衰 がある。半減期 と減衰定数 で結ばれる。

この連続モデルで になる時刻を出すと、 年。ところが実際の減少は 年ごとに階段状に起こる。だから連続では 年でも、 年の区切りで初めて条件を満たすのは次の目盛り 年になる。

「連続なら約 年、離散だから 年」。同じ現象を連続と離散のどちらで見るかで、答えの丸め方が変わる好例だ。

年後

別解

別解 — 半分を数えるだけ(苦手な人向けの実験ルート)。 対数を持ち出さず、実際に半分にしていって数える。

条件 は、両辺の逆数をとれば と同じ。 を何乗すれば に届くかを見ればよい。

はまだ に届かない。 で初めて を超える。だから必要な半減回数は

回が 年なので 年後。対数をとって を解く本解と、同じ 年にたどり着く。 の累乗を覚えていれば、対数なしで決まる。

ポイント

  • 回半減 倍。答えは 年後。
  • をとって 倍する所で不等号が逆になる。

よくある間違い

  • をそのまま「 年後」と答える。 回が 年なので正しくは 年後。
  • をとって 倍する際に不等号の向きを変え忘れ、 として最大の を選ぶ。
  • の最小整数を切り捨てて とする。半分に「し足りない」ので切り上げて が正しい。