数学II / 指数関数・対数関数

底のちがう対数の和

★★★ 応用対数の性質底の変換

問題

の値を、 を用いて表せ。

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つの対数の底は、どれも同じ数の累乗になっている。底をそろえる変換をすると、それぞれが の定数倍に化ける。

解答・解説

方針

底がバラバラ()なので、底の変換で全部底 にそろえる。真数も と直すと、どの項も の何倍かになる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 底が とバラバラで、そのままでは足せない。

そこで底の変換を使い、全部を底 にそろえる。真数も と直す。

すると各項が の何倍かに化ける。「底も真数も統一すれば、 つの量の定数倍に集約される」という発想だ。

公式底の変換

① 第2項を底 に直す。

② 第3項を底 に直す。

③ 足し合わせる。 3項とも になった。

まとめ: は、底も真数も「 の累乗・ の累乗」でそろう。底の変換をすると係数がきれいに約分され、全部 にまとまる。

発展 — 一歩先へ。 本問がきれいにそろったのは、底 と真数 が同じ指数 を持っていたからだ。

もし真数の指数がそろわないと、こうはならない。たとえば は、底だけが なので となる。底が になるたび係数 が外へ出るからだ。

本問では真数側の がその をちょうど打ち消し、どの項も まるまるに戻った。「底と真数を同じ指数で持ち上げても対数は変わらない」という不変性が働いている。

(すなわち )

別解

別解 — 対数の定義に戻って読む(得意な人向けの視点)。 とおく。定義より 。この で各項を読む。

は「 を何乗すると か」。 とおくと 。指数を比べて

も同じ。 から 、よって

項はすべて 。和は 。底の変換の分数計算をする本解と同じで、定義に戻ると「底と真数を同じ指数にそろえた対数は等しい」という理由まで見える。

ポイント

  • 底がちがう和は、底の変換で共通の底へ。
  • の形になる。

よくある間違い

  • の分母 とし(正しくは )、係数を誤る。
  • 底だけ底 に直して真数 の指数を落とし、 項が等しいことに気づかない。
  • 項がすべて だと分かっても、 等と足し方を誤る。