数学II / 指数関数・対数関数

対数の大小比較(はさみこみ)

★★★ 応用大小比較対数

問題

の大小を比べよ。

ヒントを見る

直接は比べられない つを、共通のものさし(ちょうど中間にありそうな数)とそれぞれ比べる。ものさしとの大小は、対数を外した累乗の比較で判定できる。

解答・解説

方針

底がちがう対数どうしは直接比べにくい。そこで、両方を と比べる(あいだにものさしを1本入れる)。片方が より大きく、もう片方が より小さいと言えれば決着。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 底が違う は、直接には比べにくい。

そこで、あいだに『ものさし 』を 本入れる。両者をそれぞれ と比べるのだ。

片方が より大きく、もう片方が より小さいと言えれば決着する。「直接比べられない 数は、中間の基準ではさむ」というはさみこみの発想が核だ。

重要底のちがう対数は、あいだに基準値()をはさんで大小を決める

を比べる。 は、両辺を の指数にして と同じ。

よって

を比べる。 と同じ。

よって

③ はさみこむ。 ①②より

まとめ:底がそろわない対数の大小は、 のような「きりのいい基準値」を1本はさむ。 の不等式は「 と真数」の比較に直すと確かめられる。

発展 — 一歩先へ。 と分数 の大小は、じつは小数も根号も使わずに決められる。

は、両辺を 乗して という整数どうしの比較に化ける()。本問なら

の近似を持ち出さなくても、 という整数の一目で済む。これが「きりのいい分数のものさしを入れる」技の本体だ。

別解

別解 — 分数に直してたすき掛け(得意な人向けの視点)。 底の変換で両方を同じ底 に直す。

つの分数の大小は、たすき掛けで積の比較になる。どちらの分母も正だから

常用対数の概算 を入れると、左は 、右は

左が大きいので 。中間のものさしではさむ本解と同じ結論だ。常用対数の値を覚えていれば、大小は積の比較 回で片づく。

ポイント

  • 基準値をはさむ( なら )。
  • (底 )に直して確かめる。

よくある間違い

  • 底がちがう 数を共通のものさしを介さず直接比べようとして、手が止まる。
  • たすき掛けの を、 と取り違え、 から逆の結論を出す。
  • ものさし が片方の上・片方の下に入っているかを確かめず、 数が同じ側にあると思い込む。