数学II / 式と証明

高次式を (x−1)² で割った余り

★★★ 応用多項式の割り算

問題

で割った余りを求めよ。

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の代入で式は 本立つが、未知数は つ。もう 本をどこから調達するかがこの問題の急所。 で割っている(重解型)ことを活かせないか。

解答・解説

方針

余りは の代入で1つ式が出るが、それだけでは足りない。 が重解 を持つので、両辺を微分して を代入する(または と置きかえる)。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 余りは 次以下だから とおける。未知数は つある。

を代入すると式が立つが、これ 本では を決めきれない。足りない 本をどこから作るか。

割る式が重解 を持つことに注目する。両辺を微分してから を入れると、 の項が消えて第 の式が出る。「重根で割った余りは、微分でもう 本条件を絞り出す」のが発想だ。

余りを とおく。

を代入: … ①

を重解に持つので、両辺を で微分してから を代入すると、右辺の を含む項が で消える。

を代入:。①より 。よって余りは

(別解: とおくと で割った余りは の1次まで、つまり 。同じ答えだ。)

発展 — 一歩先へ。 一般に、 で割った余りは になる。

これは点 での接線そのものだ。今回は で余り 、たしかに での接線に一致する。

で割れば、余りはテイラー展開の初め 項になる。関数を多項式で近似する補間(エルミート補間)の土台がここにある。

別解

別解 — 素直に割り算する(苦手な人向けの愚直ルート)。 技を使わず、()でそのまま割る。

割り算を進めると商は 、そして最後に余り が残る。

商を掛けて余りを足すと に戻ることを確かめれば確実だ。微分や置きかえの工夫がなくても、割り算そのものを実行すれば余り にたどり着く。本解と同じ答えだ。

ポイント

  • 重解 には『代入 微分して代入』で2式作る
  • の置きかえで の1次までを取る別解も有効
  • 余りは1次以下

よくある間違い

  • の代入だけで つを決めようとして、条件が 本足りないまま止まる。
  • 微分した式で定数項の を落とし、 の末尾の を見失う。
  • 余りを 次以下 とせず、 次以上の項まで残したまま「余り」と答える。