数学II / 積分の考え

定積分を含む関数(連立)

最難関編定積分関数の決定

問題

関数 が、すべての実数 を満たす。 を求めよ。

ヒントを見る

積分の中の は定数として外へ出せる。 を定数 とおくと、 次式とわかり、 の連立になる。

解答・解説

方針

と定数でおくと 次式になり、 の連立方程式に。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 積分の中に が混ざっていて怖く見える。だが は、積分変数 から見ればただの定数だ。外に出せる。

。そして定積分はただの数 と名前を付ければ、与式は となり、 が1次式だと判明する。

あとは、この の定義に戻して代入すれば、 の連立方程式になる。

① 定数でおく。 とおくと

次式。

の連立を作る。 を代入する。

③ 解く。 上の式より 。下の式より 。よって

まとめ:定積分は定数だから とおくのが急所。すると 次式に決まり、 の定義に戻して連立を解く。

発展 — 一歩先へ。 この形の等式は「積分方程式」と呼ばれる。中身の のような部品(核という)が の多項式なら、解 も同じ次数までの多項式になる。核の形が解の形を決めるのだ。核が なら は「 の1次+元の 」、核が なら は2次式、という具合に、まず「形を見抜く」ところから始まる。

別解

関数の形から先におく(形が見えれば怖くない)。 与式の右辺をよく見ると、 の入り方は「 の1次」と「定数」だけ。だから最初から とおいてしまう手もある。

2つの積分を で直接計算すると

与式に代入して

の係数と定数項をそれぞれ比較すると

解いて 、つまり

積分に名前を付ける(本解の )か、関数の形に名前を付ける()か。同じ連立に着くが、「形から入る」ほうが手が動く人も多い。仕上げに検算: で、確かに元の式を満たす。

ポイント

  • とおくと 次式。
  • の連立を解いて

よくある間違い

  • 積分の中の を外に出せることに気づかず、手が止まる。 は積分変数 から見ればただの定数。
  • とするなど、連立を作る積分で次数を取り違える。
  • 求めた を元の方程式に代入する検算を飛ばす。連立の計算ミスは、この検算でしか捕まらない。