数学II / 積分の考え

放物線と x 軸で囲む面積(6分の1公式)

★★ 標準面積6分の1公式

問題

放物線 軸で囲まれた部分の面積を求めよ。

ヒントを見る

軸との交点を求めれば、囲む区間が決まる。 軸も『直線 』とみなせば、放物線と直線の面積の考え方がそのまま使える。

解答・解説

方針

軸()との交点を求める。 公式は「放物線と直線」で使えるので、直線を 軸()とみればそのまま適用できる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 軸と囲む」は「直線 と囲む」と読み替えられる。 軸も直線の一種 — そう見た瞬間、 公式がそのまま使える。

交点は から

もうひとつだけ確認。区間 で放物線は 軸のにある(下に凸で両端が根だから、間では負)。面積にするには「上() 下(放物線)」の向きで立式する。公式なら 、幅 で即答できる。

定理 公式は「放物線と直線」全般で使える( 軸も直線 )

① 交点を求める。 より

公式にあてはめる。 軸を直線 とみる。

xyO02
y=x^2-2x と x軸で囲む面積(1/6公式=8/6=4/3)

③ なぜ 軸の下でも正の面積が出るのか。 この区間では放物線は 軸の下にあり、ふつうに を計算すると になる(向きの符号)。しかし 公式は係数に絶対値 がついているので、この符号を吸収して面積の大きさ をそのまま返す。だから上下を気にせず使える。

まとめ:「放物線と 軸」は「放物線と直線 」と同じ。 公式は のおかげで、曲線が 軸の上でも下でも面積の大きさを正で返す。交点の差 を3乗して6で割るだけだ。

発展 — 一歩先へ。 別解の平行移動は「積分の置換」の最も簡単な形だ。図形を動かしても面積が変わらないことを、式の上では という変数の付け替えが保証している。数IIIの置換積分では、この「付け替え」が伸び縮みまで含む形に一般化される。

また、 軸との囲みは「 つの根の間で符号が一定」という特別な状況でもある。根が つ以上ある高次式や、区間の途中で軸をまたぐ場合は、符号ごとに区間を割る — 絶対値の積分と同じ用心がそのまま面積問題の用心になる。

別解

グラフを動かしてから積分する、という手もある。

の頂点は 。グラフ全体を左へ ずらして、頂点を 軸の上に載せる( とおく)。式は

軸との交点は 。左右対称になったから、面積は

平行移動しても面積は変わらない。軸対称の位置へ動かしてから積分すると、偶関数の対称性()が使えて計算が軽くなる — 頂点の座標がきれいな放物線の面積では、いつでも仕込める小技だ。

ポイント

  • 軸も直線()。 公式が使える。
  • 公式は面積の大きさを直接くれる(符号を気にしない)。

よくある間違い

  • 放物線が 軸の下にあるのを見落とし を面積と答える
  • 交点 と頂点の 座標 を混同して区間を誤る
  • 公式は「放物線と直線」専用と思い込み、 軸で使えることに気づかない