数学II / 積分の考え

3次曲線と直線で囲む面積

★★ 標準面積対称性

問題

曲線 と直線 で囲まれた部分の面積を求めよ。

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交点が つ出る。囲まれた部分は つできるが、図形の対称性に気づけば、片方だけ計算して済ませられる。

解答・解説

方針

交点を求めると つある。囲まれた部分は原点をはさんで つに分かれるが、原点対称なので面積は等しい。片側を求めて 倍する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 交点を求めると から 3つ。囲まれた部分は、原点をはさんで左右に つできる。

ここで上下関係に注意。右側()では が上、左側()では が上。区間ごとに「上 下」が入れ替わる。

ただし も原点対称(奇関数)だから、 つの部分は合同で面積が等しい。片側だけ計算して すれば、入れ替わりの面倒ごと自体を避けられる。

公式原点対称な図形は、片側の面積を 倍する

① 交点を求める。 より

② 対称性を使う。 では (直線が上)。図形は原点対称なので、 の面積を 倍すればよい。

xyO
y=x^3 と y=x で囲む面積(原点対称、2∫[0→1](x−x^3)dx=1/2)

まとめ:交点が つある図形は、原点対称を利用して片側 × で計算する。(奇関数)と (奇関数)の差も奇関数なので、原点対称になる。

発展 — 一歩先へ。 「対称だから片側 」と「そのまま積分すると 」は、同じ対称性の表と裏だ。奇関数の積分 は打ち消しの現れで、面積が欲しいときは打ち消される前に絶対値をとる()必要がある。定積分と面積の区別が試される代表例だ。

次曲線と直線の囲みには、 公式の親戚として 公式( 次と接線の囲み)や、今回のような 交点型の対称利用がある。「差の式の次数と根の配置」で使う道具が決まる、と整理しておくとよい。

別解

右側の面積 は、 つの「知っている面積」の引き算として絵で読める。

  • の下( から まで): 直角三角形で
  • の下:

囲まれた右側のローブは、三角形から曲線の下の部分をくり抜いた残りだから

全体はその 倍で

「差の積分」を機械的に実行する代わりに、面積を図形の足し引きに分解する — 三角形・長方形などの基本図形が混ざる面積問題では、この読み方が計算を軽くし、値の妥当性(三角形 より小さいはず)も確認できる。

ポイント

  • 交点 つ、原点をはさんで つの領域。
  • 原点対称 → 片側

よくある間違い

  • を面積としてしまう(左右で符号が打ち消される。面積は片側 )
  • 交点を だけとして の左ローブを落とす
  • 次だからと 公式を当てはめる(公式は差が 次式のときだけ)