数学II / 積分の考え
放物線と水平線で囲む面積
問題
放物線 と直線 で囲まれた部分の面積を求めよ。
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水平な直線も直線の一種。交点を求めて、どちらが上かを確認すれば、あとは基本どおり。左右対称に気づくと計算が半分になる。
解答・解説
方針
交点を求め、区間で「上(直線 )− 下(放物線)」を積分する。 公式も使える()。偶関数の対称性で としてもよい。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 相手が水平線でも、話は変わらない。水平線 も直線の一種だからだ。
交点は から 。区間 では水平線が上。
道は つある。 公式()か、左右対称を使って にするか。どちらでも同じ答えに着く — 複数ルートを持っておいて速い方を選ぶのが、面積問題の賢い姿勢だ。
① 交点を求める。 より 。
② 公式にあてはめる。 の係数 、。
(対称性で と計算しても同じ。)
まとめ:水平線 でも 公式はそのまま使える。交点の差 を 乗して で割るだけ。偶関数なら の対称計算も手軽だ。
発展 — 一歩先へ。 アルキメデスはこの を「取り尽くし法」— 弓形の中に三角形を無限に詰めていく方法で証明した。三角形の面積が 倍ずつの等比数列になり、その無限和が 倍(内接最大三角形の)になる。無限等比級数(数III)と積分の原型が、紀元前の幾何にすでにあった。
偶関数の対称性 も今回確かめた武器のひとつ。計算量を半分にするだけでなく、奇関数なら と即断できる — 定積分を「計算する前に構造で見る」習慣の入り口だ。
別解
古代ギリシャのアルキメデスが(積分の誕生より 年前に)見つけた美しい定理で、この面積は暗算になる。
放物線の弓形(放物線と弦で囲まれた部分)の面積は、外接する長方形のちょうど 。
今回の弓形を囲む長方形は、幅 ( から )、高さ ( から )で面積 。だから
公式の答えと一致する。実はこの つは同じ事実の言い換えで、 に長方形の寸法(幅 、高さは放物線だと幅の 乗に比例)を入れると 倍の関係が出てくる。
「放物線は長方形の 分の を占める」— グラフの膨らみ具合を数で覚えておくと、答えの検算が一瞬でできる。
ポイント
- 水平線でも 公式が使える。
- 偶関数なら でもよい。
よくある間違い
- 対称性で にしたのに、中身を「上 下」()でなく だけにする
- 交点 の片方だけで積分区間を と誤る(対称利用と混同)
- 公式で を (片側の幅)としてしまう(正しくは )