数学II / 積分の考え

放物線と水平線で囲む面積

★★ 標準面積6分の1公式

問題

放物線 と直線 で囲まれた部分の面積を求めよ。

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水平な直線も直線の一種。交点を求めて、どちらが上かを確認すれば、あとは基本どおり。左右対称に気づくと計算が半分になる。

解答・解説

方針

交点を求め、区間で「上(直線 )− 下(放物線)」を積分する。 公式も使える()。偶関数の対称性で としてもよい。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 相手が水平線でも、話は変わらない。水平線 も直線の一種だからだ。

交点は から 。区間 では水平線が上。

道は つある。 公式()か、左右対称を使って にするか。どちらでも同じ答えに着く — 複数ルートを持っておいて速い方を選ぶのが、面積問題の賢い姿勢だ。

定理 公式:面積

① 交点を求める。 より

公式にあてはめる。 の係数

xyO(-2,4)(2,4)
y=x^2 と y=4 で囲む面積(1/6公式=64/6=32/3)

(対称性で と計算しても同じ。)

まとめ:水平線 でも 公式はそのまま使える。交点の差 乗して で割るだけ。偶関数なら の対称計算も手軽だ。

発展 — 一歩先へ。 アルキメデスはこの を「取り尽くし法」— 弓形の中に三角形を無限に詰めていく方法で証明した。三角形の面積が 倍ずつの等比数列になり、その無限和が 倍(内接最大三角形の)になる。無限等比級数(数III)と積分の原型が、紀元前の幾何にすでにあった。

偶関数の対称性 も今回確かめた武器のひとつ。計算量を半分にするだけでなく、奇関数なら と即断できる — 定積分を「計算する前に構造で見る」習慣の入り口だ。

別解

古代ギリシャのアルキメデスが(積分の誕生より 年前に)見つけた美しい定理で、この面積は暗算になる。

放物線の弓形(放物線と弦で囲まれた部分)の面積は、外接する長方形のちょうど

今回の弓形を囲む長方形は、幅 ( から )、高さ ( から )で面積 。だから

公式の答えと一致する。実はこの つは同じ事実の言い換えで、 に長方形の寸法(幅 、高さは放物線だと幅の 乗に比例)を入れると 倍の関係が出てくる。

「放物線は長方形の 分の を占める」— グラフの膨らみ具合を数で覚えておくと、答えの検算が一瞬でできる。

ポイント

  • 水平線でも 公式が使える。
  • 偶関数なら でもよい。

よくある間違い

  • 対称性で にしたのに、中身を「上 下」()でなく だけにする
  • 交点 の片方だけで積分区間を と誤る(対称利用と混同)
  • 公式で (片側の幅)としてしまう(正しくは )