数学II / 積分の考え

定積分を最小にする定数

★★★★ 難関定積分最大・最小

問題

を最小にする定数 の値と、そのときの最小値を求めよ。

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先に定積分を計算してしまうと、 次関数になる。それを平方完成して最小を求める。 は定数として積分の外で扱う。

解答・解説

方針

定積分を計算すると 次関数になる。展開して積分し、 について平方完成すれば最小を与える と最小値がわかる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 を最小にする 。積分の中に がいるが、 は定数。

だから先に で積分してしまえば、結果は の式になる。

を項ごとに積分すると、 次関数が出る。

次関数の最小は平方完成。 について平方完成して、最小を与える と最小値を読む。

重要積分変数()と定数()を区別する。先に で積分すると、 の関数(ここでは 次関数)になる

① 展開して積分する。

次関数を最小化する。 を平方完成する。

③ 最小。 のとき最小値

まとめ:定積分の最小は「先に積分して の関数 → 平方完成」。 とは別の定数として積分の外に出す。 の頂点 で最小 は区間 の中点で、最小二乗の意味では平均にあたる。

発展 — 一歩先へ。 の積分(あるいは総和)を最小にする は平均、最小値は分散」は最小二乗法の核心。データに直線や曲線を当てはめる回帰分析、測定値の最適推定、機械学習の損失関数まで、この一言が土台になっている。積分を確率(一様分布の期待値)と読み替えると、統計とつながる。

のとき最小値

別解

別解 — 「最小二乗 平均・最小値 分散」と読む(得意な人向けの高い視点)。 は、区間 上で「 と定数 のズレの 乗の平均」(いわゆる最小二乗)。統計の言葉に翻訳できる。

「ズレの 乗の平均」を最小にする は、 の平均。 上の の平均は

そのときの最小値は、 の分散(平均まわりのばらつき)。

展開して平方完成する本解と同じ 、最小 。「 の積分を最小にする は平均、最小値は分散」は、データ解析・回帰分析の出発点そのものだ。

ポイント

  • 先に積分して
  • 平方完成 、最小

よくある間違い

  • を変数と誤解して で積分する前に を動かそうとする( は定数、先に 積分)。
  • を展開せず、 次関数の形にできない。
  • 平方完成で最小を与える は求めても、最小値そのものを求め忘れる。