数学II / 三角関数
和が一定の2角の余弦の平方和
問題
実数 が を満たしながら動くとき、 の最大値と最小値を求めよ。
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2変数に見えるが、束縛が1本あるから自由度は1。2乗を1次に下げてから和の形を作ると、「固定されている角」と「自由に動ける角」に分離できないか。自由な方はどこまで動けるかも確かめること。
解答・解説
方針
2乗のままでは動きが見えないので、次数下げ cos²x=(1+cos2x)/2 で1次の余弦に直す。すると cos2α+cos2β の和積で「和の角(固定)」と「差の角(自由)」に分かれ、固定部分は定数・自由部分は −1 から 1 まで振動する構造になる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 が固定され、 は自由。この問題の変数は、実質 の1つだけだ。
それを式の上で見えるようにする手順が「次数下げ → 和積」。 を の1次に直すと、和 が和積で と、固定の角と自由の角の積に分離する。
あとは、自由な角の余弦が から まで動けることを確かめれば範囲が出る。
① 次数を下げて分離する。
( は定数になった。)
② 自由な角の動ける範囲。 は任意の実数を動け、 だから はすべての実数を動く。よって は 以上 以下のすべての値をとる。
③ 最大・最小。
まとめ: 束縛つきの2角の三角関数は、和の角と差の角に座標を取り替えると1変数になる — 次数下げと和積はそのための翻訳装置。最大・最小の答案では「自由な角が本当に端まで動けるか」の一言(②)が生命線になる。
発展 — 一歩先へ。 和の固定値を一般の に変えても、値は で、振幅 の振動になる。(直角)なら振幅0で値は定数1 — の恒等式が、この family の特別な1枚だったと分かる。
最大値 、最小値
別解
1変数に代入して合成する(機械ルート)。 分離の構造に気づかなくても、 を代入して1変数にすれば必ず進む。
(次数下げと余角を使った。)最後は合成:
は全実数を動くから は まで振れて、最大 ・最小 。
本解の「和積で固定と自由に分離」と、本ルートの「代入して合成」。着地は同じ振幅 の振動で、 と が同じ自由度の2つの名前だったことが分かる。
ポイント
- 次数下げで 。
- 和積で (固定と自由の分離)。
- は まで動けて 。
よくある間違い
- に暗黙の範囲(鋭角など)を仮定して、 の可動域を狭めてしまう。実数全体なら まで動く。
- 次数下げの公式を と符号違いで使う。
- 最大・最小を与える角の実例( など)を書かず、値だけで閉じる。